獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200305-122

re おはぎさん
投稿日 2003年5月16日(金)23時14分 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

 イヌとウサギの同居はリスクはありますが可能です。拙宅でも大昔、同居させておりました。

 リスクを減らすにはいくつかの方策があります。ウサギが先住というのもそのひとつになります。
 犬種選択もそうですね。どんな犬種が比較的安全か・・・よりも、どんな犬種が比較的危険か・・・を考えるほうが良さそうです。
 比較的危険なのは、a「主命によらず自分の判断で小動物を狩る」ことを主目的に改良されてきたイヌたちです。その中でも、b「抑制が弱い」犬種が特にハイリスクとなります。
 1 テリアグループ 2 小型獣猟犬グループ(ビーグル、ダックス等・・・ただしペット系ならさほど問題なし) 3 視覚猟犬グループ(ボルゾイ、サルキー等) 4 現役系の牧羊犬グループ(ボーダーコリーとか・・・もともとマンション向きではありませんけれど)

 これらは敢えて選ぶのはおやめになるほうがよろしいかと。
 柴犬などのスピッツタイプもaには該当しますが、bにはなりにくいので、比較級安全かと。
 
 また別の、「捕食」による事故でなく害意ない事故から考えると、おそらくいまお飼いのウサギは小型種でしょうから、大きくて不器用で、ことにはしゃぎやすい犬種もやめておいたほうがよいかと。

 これらの特徴は純血種のみならず、その血を濃く引いたミックスにも該当いたします。
 これ以外なら、つまりおおむね20キロ以下ぐらいで穏やかな犬種ないしそういう系統の雑種なら、リスクはかなり軽減されると思います。パグやパヒヨン、日保の柴、キャバリア、ショー系のセター、あるいは町でよく見掛ける柴×洋犬の雑とか。
 また、普段はそれに拘らないことをお勧めしますが、この場合に限っては、仔犬から飼いはじめることをお勧めします。さもなくば、いっそ、落ち着いた気質であることが確かな成犬から。
 
 さらに、いま、「1日1時間」となっているウサギの舎外を、「ヒトがイヌとウサギを監視していられる間ずっと」になさるのがお勧め。手がとどかないものには執着しやすくなりますから。かといって見ていないところで一緒にしておくのは、確信できるまでは待たれるべきでしょう。

 このような注意を払い、イヌがウサギを付け狙うことが起きないならば、ウサギが怯えることはさほど心配しなくてもよいかと。
 なお、イヌは1頭にしておきましょう。複数になるとリスクは急上昇すると考えられます。

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