獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200305-179

マルチレス
投稿日 2003年5月20日(火)16時16分 プロキオン

5月19日の 松岡由美子さんへ
避妊手術の適否でいけば、7歳は高齢とも思えません。充分に手術対象年齢の
範囲だと思います。
インプラント剤による避妊の場合は、手技そのものは簡単なのですが、インプ
ラントを埋め込む際の子宮の状態に制限があります。いつでも良いといのでは
ありません。
また、同時に有効期間が犬の個体によって異なりますので、これに気が付かな
いでいると妊娠していることもありえます。手技も簡単で手術侵襲も少ないの
ですが、何回かくり返して実施しなくてはならないということもあります。
引き受けてくれるところがないというのは、おそらくそのような理由からでは
ないでしょうか?

5月19日の ももんがさんへ 並びに モモさんへ
情況というか、程度というべきか、とにかく異常なのかどうかの段階から、判
断がつきかねます。
文字情報からでは、私には分かりません。

5月20日の FKさんへ
お書き込みにあるように「ツツガムシで耳介がギザギザになった」というのと
「ツツガムシだからギザギザになる」というのは別のことです。
テレビで放映していたという「熱を放散するために」というのも、逆に熱が下
がったら元にもどるというわけでもないでしょう。これはそのままには受け取
らないでください!
カイセンダニにおいても耳介の辺縁はザラザラゴツゴツして同じようになりま
す。これは、ダニが皮膚内に侵入して、その刺激のために皮膚の角化亢進と角
化不全がおきるためです。
ツツガムシ病というのは、ツツガムシのダニとこれの体内に寄生しているリケ
ッチアが対になって媒介されるものであって、リケッチアによる発熱には耳介
の変型では時間的にも能力的にも対応できるものではありません。
また、ツツガムシ病については、街の開業医では対応できません。しかるべき
検査機関でないと検査できないでしょう。
人間の方では、かつての有病地の記録や保健所や衛生公害研究所のような機関
が実施しているツツガムシの生息調査があれば、それなりの予備知識と備えは
されていると考えられますが、動物病院の方へは情報として還元されていませ
んので、患者である動物を診て、さあツツガムシ病の検査をしましょうとはい
かないのではないでしょうか?
私の住む県においてもツツガムシのダニが採集された場所はあり、そこがどこ
の町村であるかは個人的に知っていますが、ツツガムシ病そのものにはお目に
かかったことがありません。というか、お目にかかりたくないですね。

5月20日の もーじぃさんへ
こちらのお話もどのような時にどのように転ぶのかの情況が文字だけでは、わ
かりません。関節に障害が発生しているのか、筋力なのか、平衡感覚なのか、
何に起因しているのか、ひとつひとつのチェックが必要だと思います。
すでに診察している先生がいて、異常なしになっているのであれば、なお一層
私達にはわかりません。
飼い主として、やはりおかしいと感じるのであれば、他の病院の診察を受けて
みることをお勧めします。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。