意見交換掲示板過去発言No.0000-200305-206
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投稿日 2003年5月22日(木)20時47分 プロキオン
5月21日の プーさんへ 白内障の手術というのは、水晶体の除去が必要です。この時に虹彩が癒着して いるのは非常に不都合です。術野における視野の確保も関係してきますし、眼 圧の上昇も予想されます。眼球グローブからの硝子体の逸脱の危険も考えてお かなければなりません。 癒着の程度によるかもしれませんが、癒着のない個体の手術よりは困難である ことは間違いないでしょう。執刀者が自分の技量と患者の状態とを勘案しての 見解ということであれば、これはそのように受け取るべきかと考えます。 5月21日の にゃあももさんへ 出たりひっこんだりしているのであれば、本来の脱肛とは異なるように思いま す。私のところの下半身麻痺の猫も固くて大きな糞塊が出てくるときは、肛門 から直腸がかなり反転して脱出してきます。時としてやはり血液の付着が認め られることもあります。 そういう際の腸管は、かなりうっ血していますので、出血しやすいと思います し、反転脱出している時間が長ければ、傷を負うこともあるかもしれません。 給餌飼料の問題なのか、消化管の自律神経の方の問題なのかもしれませんね。 5月21日の ころんさんへ 会社勤めから臨床分野への転向ですが、私は転向を止める方に一票です。 私も公務員をスピンアウトした人間ですが、そりょあもう友人達はこぞって反 対しました。ただ一人栃木の友人が背中を押してくれました。彼も乳業メーカ ーを辞めた人間でした。 その栃木の友人は「研修期間も長さでは無い、院長や他の獣医師に依存してい るのであれば、いくら長くても意味はない。一旦開業してしまえば、自分以外 に誰もやってくれる者はいない。」と言いました。 そして、開業する場所の周辺ですでに開業している獣医師との人間関係の必要 性を説きました。 平たく言えば、夜患者を抱えて相談に訪ねていくことができる開業医が近所に いるのかということです。あやふやな知識や技量では、早晩悪い噂がたって病 院が立ちいかくなります。飼い主さん達の信頼を得るには、それだけのことを やらなくてはならない。そのためにフォローしてくる協力者に近所で心当たり があるのかということでした。 また、私の知る限り転職した獣医師達は、みんな現在の職場を退職して早朝か ら夜まで(夜勤も含めて)、研修に努めたわけです。 私自身も、友人の病院は頼りませんでした。知己のない研修先で10歳以上年 下の先輩達の下について教えて貰っていたわけです。これから食べていく道を 教えてもらうのですから、中途半端に甘えられる環境は決して為になりません。 本気で臨床を志すのであれば、お書きになっている御希望内容が、いささか気 にかかりります。それでは、夕方の忙しい時間帯に右へ左飛び回る先生達の邪 魔にならないようにしているだけで精一杯のように思います。これは特段嫌み というのではなく、本当にそういう現実があるのです。 なにしろ覚えなくてはならないことが多い反面、考えていては体が動かないと いう職場なのです。邪魔にならないようにというのは、先輩獣医師が何を考え て、何をやろうとしているのかが分からなくてはならないからです。 1日も早く開業したいのであれば、研修生活にどっぷりと漬かり込むべきです。 いつか開業できれば良いというお気持ちであれば、わざわざ転職までする程の ことではないように思います。 それに学ばなければならないのは、経営の事だってあるのですよ。パートのお 客さまでは、こちらは教えて貰えないのではないかな? 以上、かってに失礼なことを申し上げましたが、嫌味ととるか逆説的扇動と受 け取るかは、ころんさんにおまかせします。 5月22日の あっちゃんへ 生のホタテは消化によくないと思います。加工食品の場合は加工方法や添加物 にもよると考えられます。 「老化防止効果」というのは、主食となりえないと考えていますので、どうで しょうね? 確認しようがないように思いますよ。効果があると考える人には あるかもしれませんし、そう思わない人にはないのかもしれません。 人間にしろ動物にしろ、何をどう食べようともいずれは寿命がつきるわけであ って、人類が様々な食べ物を食べてきた歴史の中では、特段のトピックスが存 在したわけではありません。 今現在を健康に過ごしたいというのであれば、特定の食品に固執するよりは、 バランスよくいろいろな食品を摂食された方が良いように考えます。 |
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