意見交換掲示板過去発言No.0000-200306-205
レス4題 |
投稿日 2003年6月25日(水)03時41分 わたらい先生
>カテーテルと膀胱炎のさやかさん 結局何の病気だったのでしょうか? 書き込みの内容からは、まだ確定診断が付いていないように思えるのですが。 とりあえず。 >>「自分はプロ、間違いは無い、信用されなきゃ気分が悪く、その(気分を悪くさせた)結果は猫に反映される。」 少なくとも、僕だって信用されてなければ気分が悪いし、治療に影響が出るのがイヤだったら最初から診療を断って他院へ行ってもらいますよ(ケンカになったって!)。 だから、こういう言葉が出てきてもソレがその獣医師の人格を否定しているとは限らず、申し訳アリマセンが飼い主さんの人格を否定する意味でも受け取れてしまうのです。 そもそも感情的にこじれるような、やりとりがあったのですか? >>やはり、しにくかったのです。 と、ありますが、結果は全部自分に返ってくるのですから、やはり、賢い消費者になるべく「英断」を下す必要があったのでしょうね。御自身に専門的な知識がないことを理由に後でどれほど後悔して愚痴を言っても、どうにもならないことだってあります。 (最初から)こういった掲示板等で情報交換をすることだってできるのですから、これは「いまさら」という気がしないでもありません。 インターフェロンの投与につては、血液検査上の異常が現在出ていないというのであれば問題ないかと思います。他の投薬があったのであればワカリマセンが。 当然ですが、この治療薬は非常に高価です。使用に当たって「拒否する」という飼い主さん側の決断があっても別に飼い主さんを責める人は誰もいないと思います。 使っちゃった以上は、検査なんかしないでも下手をしたら50万円くらいの診療請求が出来上がりかねない期間、使ったように思います(高用量投与しているしているなら間違いなく、こうなります)。端的に「よくやったモンだ」と、思ってしまいました。 膀胱炎が、たった1回の尿道カテーテルの挿入によって引き起こされるかどうかについては何とも言えません。よほど酷い傷付け方をしてしまったのか、もしかしたら全然関係ない別の理由で膀胱炎が起きたのか?(最初から起きていたのか?)、区別がしにくいと思います。挿入時の少しくらいの出血であれば、自然に修復される場合も多いのです。 それだけの期間が既に経っていて、物事を判りにくくしているように思います。 多飲多尿についても同様です。病気でおかしいのか、使用した(インターフェロン以外の)薬の副作用なのか、書き込みだけではワカリマセン。 最後に。 僕はよくそういう主張をしているのですが、インフォーム・コンセントの時代です。 飼い主さんが納得もしないのに経済的・身体的に無理のある治療を続けることは、しなくなってきています。 納得して貰う以上、飼い主さんは最低限の情報ぐらいは知っておくべきだと思うし、理解する努力が必要です。事前の情報収集は、やっていてくれれば話がし易いことが多く、していても良い時代だと思います。 治療の主体は飼い主さんにあり、方針を決めるのは飼い主さんであり、獣医師は方角を指さして行き先を選んで貰い、実際に船の櫓をこぐ船頭にすぎないんです。 「賢い消費者」でなければ、足元をすくわれるのは自分なのです。 飼い主さんの迷いが、そのまま患者さんに影響を与えることはあるのです。 是非とも、賢い消費者となって愛猫を健康で長生きさせてやってください。 >雄犬の尿失禁のTさん 高齢で去勢手術後に同様の症状が出ることはあると思います。 いわゆる「近くなった」状態です。あまり大量に尿をため込むと、膀胱平滑筋などが麻痺してしまい収縮力が鈍りますので、出来るだけ空の状態を保つと良いはずです。 いいかえれば、オシッコを我慢させた状態が続くと年々悪くなります(弛緩が進む)。 不勉強もあるのですが、原因はよく判りません。 恥ずかしながら、僕が飼育しているアイヌ犬(12歳で去勢)でそういう事がありました。 トイレにまめに連れ出すなどして、常に膀胱の中身を抜く作業を繰り返し、就寝前は飲水制限するか夜間にもトイレをさせるなど、生活習慣を少し変えました。 僕はソレでどうにかしました。 落ち着いてくれば少しくらいさぼっていても我慢してくれますが、ポタポタが始まればコチラの都合で夜でも排尿のため軽く散歩させます。投薬は、最初の頃に少しだけやりましたが、役に立ったかどうか今一つ判然としませんでした。 ラブラドールという事なので量も多く、臭いも強くて大変かと思いますが、頑張ってください。 あと大型犬は背骨の病気によっても同様の異常が出ることがあるので、そちらの検査も受けると良いかもしれません。 >ダックスのカラーの信長さん スミマセン、毛色の遺伝の話はあまり詳しくはないんです。 一つ言えるのはチョコタンのような色素の薄いカラーは、昔は淘汰の対象になっていました。 世に出ることはなかったわけですね。 この毛色が世に出だしたのは、一種の流行のようなモノであると理解していますが、いわゆるアルビノの様に「健康だけど病気」と受け取りようによっては受け取れてしまう範疇に入る事のある毛色です。 基本的に色の濃いモノが本来の姿です。コレは目についても同様です。 そういうカラーが出る犬種であっても、「黒目の方がいい」と言って、そちらを勧める昔気質な繁殖家もいます。 目が青いのも色素が薄いからであって、成長と共に段々色素が濃くなることはあると思います。病気以外の理由で、毛色が変わってしまうこと(白色系が薄茶などに)もあり得ます。 ケンネルコフは数ヶ月かかることがある病気ですが、M.ダックスは免疫的に弱く長引く個体が出ることもあるようです。 残念ですが、治らなかったケースもありました。 ケンネルコフの原因となる可能性のあるウイルス細菌全てというわけにはイカナイかもしれませんが、かなりの部分は一般の動物病院でも外注検査などで消化できると思いますので、かかっている動物病院の先生に相談してみてはいかがでしょうか? >尿路結石のにゃあさん 最終的には、それでも手術によって石を取り除いてみようという話に行き着いてしまうかもしれないという事は、覚悟してください。 PHのみに頼って実際の結石の種類が特定できないのは歯がゆいですね。 もしもストラバイトであったとしても、意外に療法食で溶けないケースがあるようです。 理由としては、本人の生活習慣や飼育されている場所や気候といったモノのせいでフードの能力が薄められてしまっている場合や、単純に使用しているフード自体の能力の問題もあります。 尿のPHはマメにチェックしていますか? 朝一番の尿と夕方の尿でPHがかなり違っていたり(生活習慣、オシッコの我慢)、飲水量や食べた物によっても変化してきます。 コレを安定して目的の尿にし続けるために療法食があるのですが、「相当品」であってもメーカーによって随分違うことがあります。 尿試験紙を片手にA社、B社、C社と実際にフードを使ってみて、いつも目的の範囲にPHが落ち着いていることの多いフードを決めたりします。 メーカーの言っていることはウソではないと思うのですが、研究室じゃないところで実際に使ってみると全然その通りにならないことがあるから不思議なモンです。 この辺を参考にしてみてください。 |
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