獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200308-84

RE 手術後の脚の弱り
投稿日 2003年8月10日(日)20時42分 田口正行

今回の手術は前立腺そのものを縫縮するまたは部分切除したのか、それとも精巣を切除したのかによって考え方が変わってきます。
通常みられる単純な前立腺肥大では去勢手術だけで2週間もすると顕著な効果が得られますし、尿失禁などの合併症は考えにくいと思います。
けれども、この子が前立腺膿瘍または嚢胞性の過形成であった場合には前立腺造袋術などの侵襲性の高い術式が選択されますので、
この場合には術後の尿失禁や後肢の虚弱も合併症として十分に考えられると思います。

前立腺そのものの問題が解決されているのであれば、後肢の虚弱に関しては時間の経過とともに改善することを期待できると思われます。
尿失禁は排尿の神経支配が完全にはわかっていませんので、ある程度はやむを得ないといえますが、膀胱出口の圧をあげるなどの内科的な治療が効果を示す可能性はあると思います。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。