その獣医さん、言葉が足りなかったかもしれませんが言ったことは正しいです。
誰でも目の前に弱った動物がいれば助けたいと思います。
でも相手が野生の生き物の場合、人間が手助けをすべきかそうでないかはとても微妙なのです。
死んでほかの生き物の餌になることが自然の摂理なんだという考え方がありますし、
いや人間がもう自然をゆがめてしまったのだから積極的に責任を取らなければという考え方もあります。
どちらが正しいともどちらが間違いだともいえません。
どちらの考え方ももちながらそのバランスを取る必要があるのです。
その獣医さんはそういうことをみきさんに言いたかったのだと思いますが、
上手に伝えることができなかったのでしょう。
「無料ではできないよ」と言われたのはショックだったでしょう。
でもね、そういうとき無料が当たり前だと思って連れていく人がすごく多いのです。
たまたま見つけただけだ、飼っているわけじゃない、善意で連れてきたんだ、なぜお金を払わなきゃならないんだ、
そんなふうに開き直って、結局その動物を病院に押しつけたまま引取りにいかない人がとても多いのです。
獣医さんはそういう無責任なことはしてほしくなかったのでしょう。
冷たい人に思えたでしょうがその獣医さんは誠実な人だと思いますよ。
今回のこと、自然保護や命の意味を考えるきっかけにしたいですね。