テスちゃんの様子の追記を見るに、一言で言うと、
育ち遅れた野生の魂を受け継ぐ子、と言う印象を受けました。
テスちゃんに必要なのは、躾や訓練と言うよりまずは「育て直し」かも知れませんね。
空白とも言える3ヶ月余りを、人の愛や温もりで埋め、取り戻させてあげて下さい。

精神的に幼さが残る反面があるのも、
「育まれてきた」事と「保護されていた」事の悲しい違いですね。

甘えたい盛りに親犬と引き裂かれ、やっと甘えてもいい存在が出来、嬉しいながらも戸惑っているのでしょう。
ただ、甘え方も愛情表現も未熟で、手を焼かされる…
てすさんがお感じのように、人に対する免疫が無く、
人とのコミュニケーションのとり方が解っていないせいですよね。

サイズ的な面も踏まえ、てすさんの将来に対する不安もわかります。
やはり今　重要なのは基本では無いかと思いました。
食事に手を入れる、そして一緒に寝るのも状況的に良くない気がします。
甘えたのテスちゃんとは、できる限りスキンシップを取るべきでしょうが、
テスちゃんは反面、野性味あふれる、ある意味での犬らしさを持っているのでしょうから、
何気ない接し方や日々の触れ合いの中で、徐々に上下関係が築けるように仕向けておく方が賢明でしょう。
テスちゃんならすぐに理解もしてくれそうですし…。

人間の犠牲になるのはいつも弱い動物たちです。
愛護団体やてすさんのような人達が居る事が、本当に救いだと感謝したい気持ちです。

テスちゃんに必要なのは､もちろん愛情と、やはり根気よく、気長に向き合ってくれる飼主さんだと思います。
その点、ただ命を救われただけでなく、いい飼主さんに巡り会えたテスちゃんは幸運ですね。
てすさんが飼主さんなら、きっと大丈夫ですよ。
心配が先に立てば、予防もできるというものです。
怖いのは、ペットが動物である事を無視し、色んな起こりうる事態を想像できない飼主さんですから。

私は、犬に物を教えたり､躾たり、いわゆる訓練を入れる時に一番重要なのは、
理解力や知能の高さよりも、集中力だと思っています。
集中力のある子は教えるのがとても楽です。
経験上、愛情不足などで上手く育ってこられなかった子達は、集中力に欠ける子が多いと感じています。
テスちゃんがどうかはわかりませんが、外に出たときのマナーや、その他の躾は追々で間に合うと思います。
犬が心を開いてくれた喜びは、本当に何物にも替え難いですよね。よくわかります。

こういう子を引き取るにはやはり半端ではいきません。
犬の飼育暦の有る無しだけでも大きく違ったと思います。

色んな面で、なかなか白紙には戻らない部分も実際あるとは思いますが、上手い付き合い方はきっと見つかると思います。
焦らずに　まずは日常から、頑張って下さい。

長々と書きましたが応援しています(^_^)