獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200310-50

Re:野良犬、飼い犬の放し飼いへの対策
投稿日 2003年10月7日(火)03時47分 パールちゃん

よしみさんへ。
怖い目にあってしまいましたね。
よしみさんに怪我はありませんでしたか?
ワンコは噛み傷を受けましたか?
もし噛み傷があるなら化膿しないかどうかよく注意してあげてください。
相手の犬が野良犬なのか飼い犬なのかはわかりませんが、
今日も明日以降も近所をうろついていることが考えられます。
散歩の際は気をつけてくださいね。

もしよしみさんの犬が相手の犬より小さかったり弱かったりしたら、
ズタズタの重傷になって倒れるまで襲われる可能性は充分にあります。
そして、犬を連れている人にも噛みつく可能性があります。
もし大型犬ではなく抱き上げられるような小さな犬だとしたら、
相手の犬はよしみさんに噛みついてきたでしょう。
喧嘩をやめさせるために相手の犬を叩いたり蹴ったりしたらよしみさんに反撃してきたでしょう。
よしみさんの犬が大きなグレートピレニーズだったことと、
相手の戦意を増幅させるような行動をしなかったことは不幸中の幸いだったと思います。

以前、私の犬は散歩中に3匹のドーベルマンに襲われました。
近所では飼われていないことがはっきりしている犬たちでしたので、
おそらく3匹まとめて捨てられたのでしょう。
飢えているせいか野犬化し、狂気に満ちた犬たちでした。
うちの犬はあっという間におなかを噛み裂かれ、腸が出るほどの大怪我をしました。
野犬たちは私には目もくれず、うちの犬が倒れると走り去っていきました。
すぐに病院に運び私の犬は一命を取り留めましたが、
あのときの恐怖と犬を助けたくても何もできなかったことは今でも忘れられません。
私はすぐに保健所に連絡し、野犬たちの捕獲を要請しました。
餌を置いて仕掛けたオリには入らなかったため、保健所の人は何日もかけて野犬たちを追跡し、
麻酔剤入りの吹き矢を使ってついに3匹とも捕獲しました。
あの犬たちに本当は罪はありません。捨てた飼い主に罪があります。
しかし、人が連れている犬を襲うようになってしまった野犬はそのままにしてはおけませんでした。
野犬たちは処分されました。

よしみさんも保健所に連絡をしたほうがいいと思います。
野良犬なのか、放し飼いの飼い犬なのか、
脱走した飼い犬なのか、迷子になっている飼い犬なのかはわかりませんが、
重大な事故を未然に防ぐには専門家に任せたほうがいいと思います。

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