獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200311-219

猫伝染性腹膜炎について
投稿日 2003年11月18日(火)19時03分 ミト

ここで2度ほど猫の胸水について質問させていただいた者です。

10日ほど前にオス、生後5ヶ月の子猫の元気がなくなり、息を荒くして
しんどそうにしていたので病院に連れいていったところ、胸部に水が
たまっているとレントゲンでわかりました。
その日はまず採血をし(この時呼吸に異常が出たということで集中治療室
にて酸素吸入される)、そして胸部の水を抜いてもらい、入院を勧められ
たのですが、非常に神経質な性格に配慮して十分な酸素吸入の後、それから
4時間後くらい後に一旦家に連れ帰ってきました。
それが先週の木曜日(13日)のことだったのですが、その日から今日まで
非常に元気で食欲もあります。

しかし今日病院から、検査結果が出てコロナウイルスがみつかったと連絡を
いただきました。
主治医の先生はやはり腹膜炎の可能性が高いので、インターフェロンと
ステロイドを使って延命治療をしていくよう薦められたのですが、私はこの
子猫が腹膜炎とはどうしても思えないのです。

といいますのも、この子が具合を悪くしていた間にも別に猫5匹が生活を
共にしていたにもかかわらず、他の子たちはなんともないこと。
(内3匹は8歳くらいの成猫で、1匹は生後6ヶ月くらい、残り1匹は
生後4ヶ月くらいの子猫)
また猫伝染性腹膜炎について書かれた別のサイトで見たのですが、腹膜炎
であった場合の胸水は、血管から流出したものであるらしいのですが、この
子の場合は心室(漢字がこれであってるかわかりませんが)からの液体であった
ということ。
そして最初来院した際に、もしこの子が腹膜炎であった場合、子猫だしまず
助かる可能性は低く、2 3日が山であると言われたにも関わらす、それから
6日たった今でも病状が悪化するどころかむしろ元気になっていること。
また、具体的にどういった検査をしたのかわからないのですが、もしそれが
FIP抗体価検査であった場合、検査結果はFIPに感染しているかどうか
の目安程度にしかならず、あまり検査結果を過大評価できるものではないと
いうこと。
最後に、毛足の長い猫なのではじめ気付かなかったのですが、左肩甲骨の少し
下くらいに怪我の跡があったということ。
(怪我でも胸水がたまることがあるということなので、先生から検査結果を
聞くまではこれが原因かと思っていた)

以上のことから、うちの猫が腹膜炎の可能性というのは低いような気がする
のですが、何分素人ですので、他の方のご意見もお聞きしたいと思い、今回
再度質問させていただきました。
また万一腹膜炎であった場合ですが、対症療法としてステロイドを使うのは
なぜなのでしょうか?特にどこか痛がっているというわけでもないし、
ステロイドは免疫力が下がるのでできるだけ使いたくないと思っています。
また腹膜炎にかかった子猫では(もちろん個体差はあると思いますが)、
余命はどれくらいなものなのでしょう?
延命措置をした場合、どれくらいの延命が見込めるのでしょうか?

本来なら主治医の先生に相談するべきことなのでしょうが、うちの子は非常に
神経質だし、先に書きましたように採血の際に呼吸困難に陥ったことなど
も考えると、なるべく病院に連れて行きたくないという気持ちもありますし、
また、一人の先生にすべての判断を委ねるのも100%の確実性があるわけ
ではないという思いからここで他の方のご意見をお聞きできればと思った
次第です。

大変質問が長くなってしまい申しわけございませんが、どなたかお力添えの
程、お願い致します。

P.S >プロキオンさん 先日はいろいろとお教えいただきありがとう
ございました。また今回もご意見いただけましたら幸いです。

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