獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200311-264

チェリーアイ
投稿日 2003年11月24日(月)02時19分 田口正行

チェリーアイ(瞬膜腺の反転突出)の治療法は基本的には外科的な整復になります。
ステロイド点眼で改善されたように見えることがありますが、これはたまたま一時的に瞬膜腺が元の位置に戻っているから治癒されたように見えている場合がほとんどだと思います。

外科的な整復は切除ではなく、反転した瞬膜腺を再び角膜側へ縫合固定することで、いろいろな術式が報告されています。
瞬膜腺は涙液の20%を分泌しているとされていますので、これを切除することは他の方のレスにもあるように、場合によっては乾燥性の角結膜炎(KCS、ドライアイ)を引き起こす可能性が指摘されています。
ただし、正常涙液量はSTTと言う検査で18mmほどで、KCSは11mm以下になると症状が現れる場合が多いので、涙液分泌が正常であればすべての患者さんがKCSを起こす物ではありません。

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