意見交換掲示板過去発言No.0000-200401-12
コクシジウム |
投稿日 2004年1月4日(日)13時18分 パールちゃん
ともたんさんへ。 コクシジウムは目には見えないほど小さい単細胞の原虫で、 コクシジウム属というグループのなかにわかっているだけで約80種類の原虫がいます。 コクシジウムはほとんどの脊椎動物の腸に寄生しますが、 健康で体力があれば下痢・血便などを発症せず普通に暮らせます。 しかし体力がない幼体・老体・病体だと腸を冒されて栄養を吸収できず重篤になることがあります。 コクシジウム原虫は宿主の腸内で活発に活動しますが、 便とともに排泄されたあと乾燥した状態になってもなかなか死にません。 なので便の焼却処分、宿主の住環境や使用した食器類の消毒が大切です。 コクシジウムは異種間を渡り歩いて寄生することは少ないといわれています。 つまり、犬から人、犬からハムスターなどへの感染はほぼないということです。 しかし、ぜったいにないという研究結果は得られていませんので注意するに越したことはありません。 人間が媒介して犬から犬へということはありえます。 お子さんは、仔犬をさわったら手を洗い、清潔なタオルで手を拭く、それでいいと思います。 神経質になりすぎる必要はありませんよ。 どんな仔犬ももっている寄生虫がたまたま悪さをしているだけです。 普通に清潔にして、便の処理だけは気を使って、仔犬をかわいがってあげてくださいね。 |
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