意見交換掲示板過去発言No.0000-200401-240
ニューカッスル病とトリインフルエンザ |
投稿日 2004年1月28日(水)10時38分 プロキオン
1月28日の ワラビさんへ 「ニューカッスル病」はインコには関係ないと流されてしまいましたか。家禽 疾病としては、とても重要な疾病ですので、大学時代にこの疾病について学ん でいない獣医師はいないはずです。この疾病を知らないようなら国家試験に通 るとも思えません。 法定伝染病ですので、処分の対象であって、治療の対象とならないことと、先 日私があげたような問題点がありますので、腰が引けてしまったのかも知れま せんね。 感染対象は鳥類全般だけでなく、人間にも結膜炎等を引き起こします。このた め、特別養護老人ホームなどへの動物介在活動による訪問では、免疫力が低下 している老人が相手となるので、鳥類の訪問を控えさせている団体もあります 。 # 臨床的に健康に見えても病原体を保有している例もありますので。 さて、翻訳の方には、発送前10日遡って感染症検査で抗体検査済みで「陰性 」であることが求められていましたが、サルモネラ(ひな白痢を含む)やマイ コプラズマは指定鳥類ではないのでよいとして、 全ての種類で「鶏インフルエンザ」と記載されていますが、こちらは問題ない でしょうか? 日本は、今現在発生国になっていますので、この疾病について抗体検査を求め られているのであれば、フランスへの同行は容易なことではないように思いま すよ。 ワラビさんが飼育している子桜インコは、無論ウイルスの感染を受けていない でしょうから、検査しても抗体陰性となるはずなのですが、トリインフルエン ザの抗体検査となると、どこでも実施可能ということではありません。 今この時期にコザクラインコを対象として引き受けて貰えるかは、むずかしい ものを感じます。 我が国において、トリインフルエンザの発生がなければ、臨床検査だけでも通 りそうに思いますが、いささかタイミングが悪すぎます。 街の開業医が証明書にサインするには、問題が大きすぎるように思います。 |
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