獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200401-26

レス2題
投稿日 2004年1月6日(火)11時47分 プロキオン

1月5日の HELP!!さんへ
シクラメンの解毒方法とのことですが、その前にシクラメンに含有されると考
えておられる中毒物質を御教示ください。

およそ、球根を持つ植物では、アルカロイドを問題視しますが、富山では牛に
チューリップの球根を食べさせたりします。チューリップでは中毒は起きませ
んが、これにコルヒチカムの球根が混じっていてこちらで中毒が発生した事例
があります。
また、百合根やニンニク等を人間は食しますが、動物の種類によっては中毒を
起こします。先にあげたチューリップといえども、食べる動物とその量によっ
てのことかもしれません。
シクラメンは、俗名「豚のまんじゅう」ですから、球根植物といえども、これ
を豚が食べる現象があったのかもしれませんし、我が家の猫もシクラメンの花
を食べてしまいます。したがいまして、食べるのが良い事とは考えていません
が、シクラメンをあまり深刻に考えたことがありません。
さらに、吐くという行為が中毒そのものでもありませんし、インコ自体が食べ
た物を戻す行為を頻繁にする鳥と私は理解していますので、単に口にあわなか
ったという可能性もあります。
小鳥の飼育書であれば、「観葉植物の葉による中毒」という表現はよく見かけ
ます。と同時に事前の注意も促されているはずです。薬剤による解毒還元とい
うのは、中毒物質が異なっていれば意味をなしませんし、逆に余計な処置に繋
がる危険があります。
そこで、中毒物質の特定が重要となるわけです。これが不明な場合は、「吐か
せる」「洗浄」「吸着」「消化管粘膜の被服剤」「瀉下剤」「腸洗浄」「非特
異的解毒剤」「利尿剤」「透析」等の処置が実施されますし、と同時に支持療
法も必要となります。
しかし、今の時点で考えるに これらの処置を施すことの方がインコにとって
はストレスになりそうに思えます。実際に中毒症状が起きているか否かの見極
めが肝要なのではないでしょうか?
# 実際に中毒であれば、ネットでレスが付くのを待っているのは得策ではあ
  りません。


1月5日の ひとみさん
動物看護士の仕事というのは、国家資格ではありません。全て民間資格ですの
で、同じ呼称を名乗っていたとしても同じ内容、同じレベルを保証してくれて
いるわけではありません。
したがって、中卒であろうと高卒であろうと、大卒あるいは社会人からの転職
であろうと「どのようなケースでも有り」と言えます。
しかし、実際問題としては、どこの団体が発行した資格であろうと、資格がな
かろうと、動物病院で働くことがかなわなくては、資格そのものに意味があり
ません。動物病院に採用して貰うには、資格の有無よりも「いっしょに仕事が
できる」あるいは「仕事をまかせることができる」という人間性や信頼性が必
要とされるのではないでしょうか?
学歴はあるのに越したことはありませんが、それが足枷になるでは困ります。
むしろ、一般常識や社会性に富んでいることが重要なのです。

発行されている各々の資格の差異については、「動物よくある相談」の方を御
覧下さい。通信教育ではだめなのかという点については、プロフェッショナル
フォーラム内にある「動物看護士さんの掲示板」を参考にして下さい。そちら
では同じ質問が何回かやりとりされていますので、過去ログを検索してみるだ
けでも参考になるはずです。
どちらも 獣医師広報板のコンテンツの中にあります。



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