獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200401-56

>みほさん
投稿日 2004年1月8日(木)11時10分 プロキオン

>巾着縫合を行ったようで、その際に腸の一部を切除したとの事でした。術前
 より食事は抜き、栄養剤の点滴のみをしていて、明日の朝から流動食を始め
 ると言われました。
 抜糸は2週間後を目途にしていて、縫合による排便の不都合及び抜糸後の再
 発は今の所経験が無いので多分無いだろうとの事でした。

どうも、私が想定していた巾着縫合とはレベルが違うようですね。巾着縫合は
肛門に施す場合、本来は排便を防ぐことに目的がありますので、便の排泄がで
きてしまたっら不都合なんです。其れ故、短時間の縫合であって、縫合したま
まということはないのです。
お書きになられているように2週間もということであれば、これは排便可能な
ように糸の縫合をかなり加減しているということなのでしょう。
腸の一部切除というのも、おそらく消化管の切除ではなく、腸粘膜の切除とい
うことでしょう。こちらは、人間の痔の手術でもよくあります。人間であれば
傷口の上を便が擦って通過していくわけで、この時の痛みの対策が医者の腕の
評価に直結します。

いずれにしても「日帰り」ではなかったわけで、ペットショップの預かりなら
最初からキチンと説明しておくべき事柄のように思います。
退院後のアドバイスというのは、特にはありません。脱肛の原因の除去という
ことになりますが、こうすれば、もう起きないということでもないように思う
のです。
あまり、気に病むというのではなく、普通に生活していてよいのではないでし
ょうか。

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