獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200402-93

マルチレス
投稿日 2004年2月12日(木)17時08分 プロキオン

2月11日の じゅんを助けたいさんへ

「黒目」がということであれば、虹彩が相当すると思われますので、虹彩を中
心とした前部ブドウ膜に問題があるようです。
虹彩や毛様体がに損傷があって水晶体が脱臼もしくは亜脱臼していたりすると
眼球グローブからの硝子体が前眼房内へ出てきて、白い靄のように見える事も
ありますが、眼圧が正常ということであるなら、白いモヤモヤしたものという
のは前眼房内にできた炎症滲出物かもしれません。
先に書きました「前眼房蓄膿」と呼ばれる状態にかなり近いように思います。
炎症のコントロールを図り、「緑内障」を併発しないように注意して下さい。


2月11日の たまぐれさんへ
フケというのは皮膚の上皮の角化層が剥離したものです。量が多いということ
であれば、角化層の細胞同士の結合が弱いということになります。
細胞の角化に必要な時間が充分にとれない、あるいは栄養として不足するもの
があって細胞同士の結合がよわくなっている、というようなことが考えられま
す。
長期間与えている餌の中でビタミンやミネラル類で不足しがちな成分があると
か、シャンプーがあわないまたは頻度が多すぎるとか(犬の場合、プレではそ
の必要は無いですが)、そして感染性あるいは物理的な皮膚炎が存在するとか
、さまざまな理由が考えられます。
いずれにせよ、自己判断よりも分かる方に見て貰った方が良いでしょう。


2月11日 ミニピンさんへ
「自己免疫性溶血性貧血」であれば、飼い主さんが想像しているよりも遭遇す
る疾病ですので、飼育していた犬において経験されている方もいるはずです。
こちらの掲示板でも何回となく書き込みがありました。
飼い主さん同士でのやりとりを希望されるのであれば、メールアドレスの記載
があった方がよろしいでしょう。
ヘマトクリット値をみるとかなり重度と見受けられます。輸血の間隔も短く、
別の要因も潜んでいるかも知れません。かなり危険な状態にあるとおもわれま
すので、腹をすえて看護されますように。


2月11日の かおりさんへ
首輪の位置にそって脱毛があるのであれば、首輪によって擦れているのでしょう
し、また首輪を取ろうとして後ろ足で悪戯していても首から後頭部にかけて擦過
傷ができたりします。
蚤取り首輪のようなものであれば、薬品に対する炎症で脱毛する事も考えられ
ます。ヒゼンダニのような感染性皮膚炎でも やはり脱毛と擦過傷は生じるで
しょう。
原因を明らかにするには、実際に診てみる必要があると思われます。


2月12日の チグさんへ
子犬の食事回数については、私もチグさんの意見に賛成です。お腹がパンパン
に膨らむ程1回の量として与えるのには賛成できません。
消化管に負担がかからないように、少量を何回にも亘って与えることの方がお
勧めです。飼育書にも そのように記載されているはずですが。

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