意見交換掲示板過去発言No.0000-200403-137
アキさんへ |
投稿日 2004年3月19日(金)02時32分 投稿者 パールちゃん
メス犬がオス犬を受け入れる時期はごく限られていて、発情期間の後半のみです。 受胎可能なのは発情開始から10〜15日目くらいのほんの数日間だけで、 繁殖家の多くは11日目と13日目もしくは12日目と14日目の2回交配をします。 これはこのあたりに交配するのが最も受胎であろうという目安です。 目安なので、受胎可能日を狙っても妊娠しないことは多々ありますし、 適期でもメスがいやがる・オスにその気がないなど交尾に至らないこともよくあります。 相手のオス犬の飼い主さんが気にすることはあるかもしれませんが、 乳首が9個は遺伝性疾患のうちには入りません。 繁殖を考える前にきちんと調べたほうがいいのは、 先天性白内障・網膜萎縮・眼瞼外反症・眼瞼内反症などの目の病気と、 心臓奇形・動脈管開存症などの循環器系の病気、 さらに股関節形成異常・膝蓋骨形成異常などです。 なかでも股関節形成不全はミニチュアダックスにはとても多い先天的疾患なので、 最低でもこれだけはレントゲン撮影をして異常がないかを確かめてください。 相手のオスの先天的疾患も確かめなければいけません。 停留睾丸の素因がないかもチェックポイントです。 オスメス双方の血統を確認したり、それぞれの体格が標準かどうかも大切です。 以下は私の個人的意見として聞いていただきたいのですが、、、 私は、純血種の繁殖は知識をもったプロだけがするものであってほしいと思います。 繁殖はその犬種を維持継続することを目的としたものであってほしいです。 素人繁殖(失礼な言い方でごめんなさい)をあちこちですることによって、その犬種は崩れてきます。見た目も気質も乱れ、遺伝性疾患が増えます。 そうなると不幸になるのはその犬種です。 「うちの犬の仔犬が見たいの」という私的な理由だけでなく、 純血種の繁殖を考える人にはその犬種の未来までを想像してほしいと思います。 |
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