獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200403-166

>3月20日「柑橘類は猫の身体に悪い?」のみみさんへ
投稿日 2004年3月24日(水)14時23分 投稿者 こば

みみさん、はじめまして。

亀レスで、すでに再投稿を削除されたようなので、すでに結論を出されたのかもしれません
が、似たような質問も多いかと思いましたので、レスさせて頂きます。
(私は、ただの猫飼いですので、参考までに)
柑橘系の果物に関しては、刺激ある匂いを苦手とする猫は多いようですが、それも個体差
があります。
うちの猫も、露骨に匂いを嫌がる様子は見せませんし、果物そのものには反応しなくても、
レモンで風味付けをしてある程度の食べ物(調理された魚や肉類)は欲しがったりもします。

柑橘系の果物に限らず、食べ物全般に言えることですが、子猫時代の環境等で、本来なら
猫が口にしない物でも、食べたがるようになるケースは非常に多いです。
だからと言って、何でも安易に与えてしまうというのはどうでしょう?
口にして、その毒性がすぐに表れる物(ネギとか球根類など)に関しては、その影響が資料
として残る傾向にあり、研究もされている。
逆に、影響が長期的に与えた場合に表れる物、個体差によって表れる物、目立った症状
が表れない物、口にする可能性が低い物等に関しては、資料が残りにくい、研究対象にも
なっていないだけ、ということだと思いますよ。
レスがなかなか付かなかったのは、顕著な症状が表れない物に関しては、いいとか、悪いとか
断定しづらいからではないでしょうか。

私は、グレープフルーツの内側の皮に関しては、口にしたら危険というほどの物ではないと
思いますし、猫が異常を示していないのであれば、病院に連れて行く必要もないと思います。
異常のない猫を治療しろと言われても、病院も困るでしょうから。
しかし、植物からビタミン等の栄養を摂取をしない猫に、敢えて与える必要はありませんし、
猫が予期せず、そういう物を口にしてしまう環境(残飯や食料がある場所に、猫が簡単に
近づける環境)というのは、決して勧められるものではないと思います。

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