３月１１日の　おくちゃまさんへ
似たような質問は、毎年同じような時期に出てくるものですので、過去
ログの方も検索してみて下さい。

お尋ねの期間については、回答不能です。当事者の年齢、体力、記憶力、
器用不器用さ、そしてなによりもヤル気が第三者には分かりませんので。

年齢はかなり障害となりますが、それだけで全てを否定できるものでもない
ですし、他の要素も決して軽いものでもありません。
私も公務員転職組ですが、転職者が最初から臨床医の研鑽に努めていた者
と同等のレベルに追い付こうというのであれば、１０年他の職種に就いて
いたのであれば、理屈の上では２０年かかるでしょう。
当然、それで良しとするわけにはいきませんから、研修や勉強の時間は倍
以上の時間を割いてでも先発組に追い付く努力が必要です。
どのくらいの時間があれば、１人前になれますかという質問をされる方達
の特徴として、先発組の獣医師達が、あるレベルで止まって待っていてく
れるかのように錯角をしていると受け取る事ができるときがしばしばあり
ます。
同業者は、営業上のライバルなのですから、足りない知識や稚拙な技術を
いうのは、マイナス要因以外のなにものでもありません。獣医療で生計を
たてて行く必要がない、あるいはボランティアで医療をやりたいというの
であれば、それはかまいませんが、職業として臨床医を希望するのであれば
ば、３０年４０年かかっても追い付くことはできないかもしれません。
大学卒業と同時に臨床医の道へ入った者達は、それだけの意志をもって臨んで
んできているとは考えられませんか？

＞その方々というのは資格取得後、犬の捕獲に携わっていたような方で年
　齢は40〜50代、現在のレベルは「注射をすると皮膚を突き抜けてしまう
　」程度だそうです。

私の知人の獣医師にも、ちょうどこの年代で、このレベルの方がおりまし
て、昨年６月にリストラから臨床医への道に方向転換しました。普通、こ
ういう内容であれば、研修の受入先がまずありません。
彼の場合は、友人の中の１人が受入先を引き受けてくれましたが、開業後
に師承にあたる友人が引き受けなくてはならない後始末尻拭いの類いは、
決して小さからぬものがあると想像できます。
自分１人の力で何ができるものではありません、他人に迷惑をかけるのは
当然あると思います。

まず、研修先の受け入れがあるか否かがとても大きな問題です。引き受け
先があるのであれば、これは、逆に何年何ヶ月で開業できるようにしこん
でくれというしかないでしょう。
私の場合は、これでした。研修先の病院では１年を経過しないとワクチン
の注射もさせてくれません。ケージにおける掃除と下働きだけなのです。
ただ、私の場合は、特別に他の研修生よりも別格の待遇で、半年でワクチ
ンの接種をさせて貰えたりしましたが。
私の周囲には転職組が多いのですが、みな共通点があります。その共通点
が何であるかは敢えて伏せますが、それがあるのであれば、多少の時間の
相違はあっても　やっていけるでしょうし、なければ無謀な賭けに終わる
かもしれません。

ただ、投稿にある年齢と技術レベルであれば、大丈夫かなというのが、正直
直な感想です。今から、本気で臨床の道を目指すのでしょうか？　失礼な
がら、免許をもっているからというだけの動機であるなら、飼い主さん達
をバカにしていることになりますよ。
どこまで真剣であるかを他人に伝えることができなければ、面倒をみてや
ろうという師承もあらわれないかもしれません。


皆様の私見で結構ですので、できるだけ多くの方のご意見をお伺いできれば幸いです。


るかのように