意見交換掲示板過去発言No.0000-200404-18
リキさんへ |
投稿日 2004年4月4日(日)01時10分 投稿者 パールちゃん
生後2ヶ月の仔犬は、人間でいうとまだ言葉をしゃべれない赤ちゃんです。 言葉はしゃべれないけど赤ちゃんは、うれしかったらニッコリするし、おなかがすいたら泣くし、おむつが汚れたらグズるし、満腹で気持ちよかったらスヤスヤ寝ます。 仔犬はそれらをみーんな歯で表現しているんです。 仔犬がじゃれて人を噛むのは、けして噛み癖≠ナはありません。 噛み癖というのは、[意味もなく・誰にでも・敵意をもって激しく噛むこと]です。 仔犬は「ここのおうちは楽しいな。みんな大好きだよ」と歯で幸せな気持ちを伝えているのです。 だから、怒ったり、雷を落としたりしないでください。 仔犬が「幸せだよ」と言っているのに叱ってしまうのは、「おまえなんか嫌いだよ」と言っているようなものです。 手や足を噛まれたり引っかかれると傷になり血も出ます。 でも、それが仔犬を飼うということです。 仔犬の気持ちをまっすぐ受け止めてあげることが手足の傷になるのです。 ただし、噛まれて痛かったら「痛いっ!」と言ってください。 そのあと特別に叱ったりする必要はありません。 痛かったら自然に「痛いっ!」と言えばいいだけです。 それだけで仔犬は、「あ、噛みすぎちゃった」と反省します。 これを何十回も何百回も繰り返しているうちに、仔犬は[人を噛むのはやめよう]と覚えていきます。 本来、生後2〜4ヶ月の仔犬は、起きている間ずっと母犬や兄弟姉妹犬と噛みつきごっこをして遊びます。 その遊びを通じて、どのくらいなら噛んでもいいのか・どのくらい噛むと相手がいやがるのかを勉強します。 それが仔犬の社会化期で、その経験は共に暮らす仲間とどうコミュニケーションを取るかの大切な学習です。 犬仲間から離れて新しいおうちで暮らす仔犬には、人間が犬仲間の代わりにコミュニケーションの取り方を教えてあげなければなりません。 手足の傷は仔犬が勉強をしている証なのです。 |
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