４月２日の　ａｏｉさんへ
キャンベルの場合の目については、結構遺伝的な問題が多いです。海外の
ハムスターのウェブサイトでも、キャンベルの色彩と交配の問題をとりあ
げているそうです。
キャンベルイエローは、一種のアルビノですから、その目は赤く、視力が
弱いとか、パープル同士の交配は、眼球に障害をもった子が生まれる可能
性があるとかです。

もっとも、アルビノだから視力が弱いということにはならないのですが、
やはり系統的に異常が認められることもあるようです。
おそらく、キャンベルという品種がさまざまな色彩が作出できたので、い
ろんな交配が実施されたのでしょうし、特定の色を出すために目の異常を
引き起こす遺伝子も集まりやすくなってしまったのかもしれません。
この辺のお話をもっと詳しくできるとよいのですが、私の場合、受け売り
なので、申し訳ないです。
獣医師広報板の中には、キャンベルにとても明るい方がいるのですが、そ
の方の目にとまると良いのですが。

なお、ハムスターはもともとあまり視力に依存した生活をしていませんの
で、今現在は、環境の変化やケージ内の配置物の位置にとまどっているだ
けなのではないでしょうか。
犬でも視力の有無の検査の際には、自宅では検査になりませんし、病院で
も名前を呼んでおいて、途中にいきなり障害物をだしたりして、本当に見
えているのかを確認したりします。
障害物の配置がわかってしまっているところでは、目が見えない事を飼い
主さんに気づかせないこともしばしばあります。

ハムスターは犬よりもなお視力に依存しておりませので、例え、目が見え
なくても気落ちする必要はありません。すぐに日常生活には差し障りはな
くなるようになりますよ。
そのかわり、ケージ内にあるものの位置は決して変更しないようにしてく
ださい。そして、ケージの外へはできるだけ出さない事です。知らない場
所というのは、やはりそれだけ不安を感じるはずですし、危険ですので。

キャンベルの眼球疾患には眼球欠損まであるようですが、さすがにこうい
う個体は販売はされないと思います。
視力が弱い、あるいは途中で失明してしまったという例は、あると思いま
すが、販売店自体がどれだけ、このようなことを承知しているかは心もと
ない状態です。
カラーバリエーションによっては輸入が圧倒的に多かったわけで、販売店
も輸入代理店から、そのまま受け入れていたというところだと思います。
犬や猫の販売店にも言える事なのですが、店員さんにどれだけ販売対象の
動物のことを勉強している人がいるかが大切ですね。
店の大きさでも、値段でもないと考えます。店がそれだけ勉強して個体の
健康に注意をしてくれていたのであれば、それに応じた代価は支払っても
よいと思いますし、大きな店すぎて、目が行き届かないというのも困りま
す。生き物を購入する際には店員さんを見てからにすると良いですよ。