耳血腫は軟骨炎のために、耳介軟骨の間が層わかれを起こして血管が破綻し、血液が溜まる病気です。
原因は軟骨に対して刺激が繰り返される状態で、例えばアレルギーなどの顔面の痒みを伴う疾患、外耳炎などが一般的です。
耳血腫が再発することを予防するためには、発症の原因を治めれば防止できます。

今の治療法は外科的な方法（S字状に切開、ベーカーパンチ法、１９９９年？に麻酔外科学雑誌に記載された黒川らの方法など）と、内科的な方法（ステロイド注入、インターフェロン、NSAID：軟骨炎に対する治療）に大きく分けることが出来ます。
僕は基本的に早期の外科手術を行っていますが、これまで大きな変形を起こしたのは手術が遅れて、血腫内に線維が形成されてしまっていた症例だけです。
けれども、内科的な治療法だけで比較的成績が良いと言われている先生もいますので、一概にどちらが良いとは言いにくいのが現状です。
どの方法をおこなっても耳介の変形を起こす可能性はありますが、最近の方法ではそれも比較的軽くてすむようになってきています。
心配であれば、主治医の先生に現在の方法で予測される耳介の変形の程度を相談されては如何でしょうか？