獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200406-38

Re.どうしたらいいでしょうか?
投稿日 2004年6月5日(土)12時15分 投稿者 チーママ

hanahana さん ご心配ですね。
田口さんのレスは、こういう考え方もありますよ、という見方を
教えてくださったのだと思います。

高齢と病気と手術のリスク。
この比較判断は、多くの条件が絡んでくるので、実際の猫さんを
診ないとなんとも言えないと思います。
また、これを天秤にかけるのは、最終的には飼い主さんです。
まずはよく調べていただき、判断材料をそろえなくてはなりません。
良性か悪性か。悪性ならば他に転移している部分はないか。
体力的にはどんな状態なのか。手術に90%くらいは耐えられる状態
なのか、ほぼ麻酔の段階で無理があるのか。
この辺りまでは獣医さんの領分です。あとは飼い主の判断。
たとえば悪性だとします。体力的にはギリギリ半々の可能性とします。
その時、予後しばらくを比較的気持ちよく過ごさせてあげることを選び、
50%の確率にかけるのか。もちろん再発の可能性もあるでしょうが。
それとも、手術はせずにこのままできる限りの事をしてあげるのか。
つらいでしょうが、この判断だけは飼い主がしなくてはなりません。
どんな道を選んだにしろ、アドバイスを受けながら一生懸命に考えて
あげれば、猫さんは「ありがとう」と言ってくれると思いますよ。
獣医さんと一緒に病気と闘った、自分に出来る範囲のことはしてあげ
られたと思えた時、「この子と出会えて幸せだった」と心から思える
ようになるのだと思います。
長生きしてくれている猫さん、本当にありがたいですね。
少しでも良くなりますよう、心から祈っています。

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