獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200407-82

Re:乳腺腫瘍の手術後その2
投稿日 2004年7月11日(日)02時26分 投稿者 パールちゃん

まみさんへ。
イヌ掲示板のほうにも書き込みがありましたが、
こちらの掲示板でお話が続いているのでこちらにレスしますね。

赤っぽいものが出るのは尿ではなくおりものなのだとかかりつけの先生はおっしゃったんですね?
子宮蓄膿症の疑いがあるがレントゲンでは子宮に腫れは見られないので、次回発情まで経過観察とおっしゃったんですね?
失礼ですが、なんだか「え?」な話です。
まみさんの観察では、おしっこをするときにかなりたくさんの血を含んだ尿だったのですよね。
おしっこ以外のときにポタポタと赤茶っぽいにごったようなものを垂らしたり、犬自身が何か出てくるのを気にしてしょっちゅう陰部を舐めたりというわけではないんですよね。
書き込みだけから推測するのは正しくないことですが、私にはおりものだとは思えません。
子宮蓄膿症由来のおりものなら排尿時に関係なく出てきますし、血尿?と思うような赤い色ではなく、茶色に近いいかにも炎症を起こしている部位から出てきていることが想像できるようなものです。
それほど大量に出たのなら、外見から見てわかるくらいおなかが腫れたり、全身に熱をもったり、食欲や元気をなくしてぐったりしたりというふうに、もっと顕著に子宮蓄膿症の症状を呈すると思います。
実際に診ている獣医さんの判断に疑問を投げかけるのは心苦しいのですが、田口先生も書かれていたように、尿検査をして血尿なのか血色素尿なのかを調べるほうがいいのではないでしょうか。
また、13歳になっている子は発情周期が乱れますから、次の発情を待って判断するというのはおぼつかない見通しだと思います。
14歳15歳になってから「やっぱり子宮全摘手術しましょう」となるのはリスクが大きすぎますしね。
また、大量のおりものが出るほど子宮内感染が進んでいたのなら、そんなに簡単に抗生物質は効かないのではないか?とも思います。
乳腺腫瘍の手術前後で体力が低下していたときに膀胱炎になった、それにより血尿が出た、抗生物質投与で膀胱炎が治まった・・・そう考えるのがいちばんスムーズなので、書き込みにあったいろいろな矛盾が気になってしまいます。
まみさんがかかりつけの先生の診断に納得しているならいいのですが、少しでも「でも、おかしいな」と感じることがあったら先生にどんどん聞くほうがいいと思いますよ。
先生が「おりものです」という根拠を検査によって示していただくほうが安心できるのではないでしょうか。
幸い少しずつごはんを食べてくれるようになっているので回復には向かっていますね。
がんばって治療をしてくださいね。

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