意見交換掲示板過去発言No.0000-200408-154
Re:噛み癖 |
投稿日 2004年8月12日(木)04時29分 投稿者 パールちゃん
チョコママさんへ。 「最初が肝心だから噛んだら叱りなさい」というのは間違いです。 最初が肝心だからこそ今はたくさん噛ませる必要があるのです。 仔犬は本来、母犬や兄弟姉妹といっしょに暮らしながら、噛んだり引っかいたりして遊びながら大きくなります。 そういう遊びを通じて、どのくらい噛んだら相手が痛がるか・嫌がるかの加減を覚えていきます。 そうやってちゃんと加減を覚えた仔犬は、自分の歯が相手に与える影響をしっかり理解します。 すると将来はむやみに歯を使って相手を攻撃しない犬に育ちます。 外で会う人や犬にやたらと牙を向けない犬にするには、今の時期にたくさん噛ませて、 歯を使うと相手がどんな反応をして、それによって自分がどんな立場になるかを経験させる必要があるのです。 乳歯がどんどん伸びてきて、その下から永久歯が乳歯を押し上げる時期はただでさえ歯がムズムズして何かを噛むことに夢中になるときです。 噛んでもいいおもちゃを思い切り噛ませるとともに、人の手や足にも歯を当てることを許してあげてください。 カプカプとゆるく噛むときはいいけれど、牙を食い込ませてギリギリと噛むようなときは痛かったら自然に「痛いっ!」と叫んでください。 それだけで仔犬は「あ、こんなに強く噛んじゃいけないんだ」と理解します。 何事も経験です。特に、幼くして母犬や兄弟姉妹と引き離された仔犬に対しては飼い主がその代わりとなっていろいろな経験をさせてあげてください。 興奮して走り回ったりうなり声をあげたりはほほえましく思えるうちはそのまま見守っていればいいし、 あまりにもはしゃぎすぎだと思ったらつかまえて動きを封じればいい。 母犬ならどうするだろうと想像してみてください。 |
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