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意見交換掲示板過去発言No.0000-200409-103

re:門脈シャント
投稿日 2004年9月12日(日)17時10分 投稿者 poko

門脈シャントは肝臓で解毒されるはずの毒(アンモニア等)
が解毒されずに全身に回ってしまう病気です。

成長不良、てんかんと似た発作などが主な症状です。

手術によって完治の見込める病気ですが、
合併症が起こると命を落とす危険性の高い病気です。

猫の門脈シャントは犬と比べて少ないので、
合併症がどのくらいの確立でおこるかわかりませんが、
犬ではだいたい5%強くらいの確率で起こり、
術後間もなく(3日以内)亡くなってしまいます。

逆に術後3日を乗り切ると、ほとんどの子が普通の子と全く同じ
ような生活が可能になります。

内科的な治療だけで一生を過ごす子もいます。
病気の重症度にもよりますが、肝臓に問題を抱えたまま
過ごすので、寿命は短くなります。
肝臓の病気なので、肝臓に負担のかかる薬が使用しにくくなります。
軽い気持ちで避妊や去勢などもできなくなります。

症状が出ていないうちが、手術適応にあたります。
症状が出てからでも手術適応になりますが、当然リスクは高くなります。

病気と供に少し短い人生を生きていくか、
死亡するリスクを背負って完治を目指すか、
よく考えられて決断を出すべき疾患だと思います。

P.S:以前どなたかの質問に答えましたが、
    私は獣医です。遅くなってしまい申し訳ございません。

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