獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200410-162

マルチレス
投稿日 2004年10月11日(月)18時26分 投稿者 プロキオン

10月8日の 猫13歳(体重2、3kg)さんへ
体の表面に触知できる段階では、まだ「腫瘤」にすぎません。次の段階で
「腫瘍」となり、さらに腫瘍の種類を検査して「癌」と診断されます。
癌と確定診断されているのであれば、その腫瘍に有効とされる化学療法剤
いわゆる抗癌剤の種類も適用できるものが決まってくると思います。

その時点でのことであれば、その薬剤の選択がもっとも良いと判断されて
のことでしょう。
他の抗癌剤では有疾病動物に対して強すぎるということでステロイドなの
か、あるいは、とりあえずステロイドなのかは、第三者には判断できませ
ん。その点は主治医に確認するしかないでしょう。


10月9日の ミトタンさんへ
体温の低下があったのであれば、その時点ですでに虚脱状態になっていた
のではないかと疑う事が出来ます。(あくまでも疑いです)
元気に見えていたということであって、元気そのものではなかったと思い
ます。猫においては、そのような死に方と遭遇される飼い主さんも少なく
はないのではないでしょうか。


10月9日の りりこさんへ
目頭に赤く腫れたものが見られるのであれば、可能性としては、瞬膜腺の
肥大がありそうです。
手術というのも、この瞬膜腺の切除のことかもしれませんね。ただ、昨今
では、瞬膜腺の切除は「乾性結膜炎」を誘発することがあって、あまり勧
められないはずです。まず、病状の程度確認が優先します。切る切らない
は、その後の判断です。
あまり切らないということであれば、当然、その場合の処置もあるわけで
あって、その点については心配される必要はありません。眼科の得意な先
生を紹介していただくとよいでしょう。


10月10日の みきさんへ
同じ部屋に出入りできるのなら、あまり隔離の意味をなしません。それと
世話をする人が同じであれば、これもまた間接的な接触があることになり
ます。
とは言え、人的施設的に制限があるのであれば、御自身にできる範囲での
ことを実施されれば良いのです。理想を言ってしまえば、「無菌室」にな
ってしまいます。そこまでいくこともないでしょう。


10月10日の むーさんへ
予後判定というのは、むずかしいものです。検査検査を繰りかえしていて
も、あたる保証はありません。動物は餌を食べなくなれば、それこそ坂を
転がり落ちていきます。
また、個体によって、化学療法剤に対する反応の程度にもかなりのひらき
があります。主治医の先生に予想がつかないのであれば、誰にも予想でき
ることではありません。


10月10日の 想思鳥さんへ
残念ながら、お書きになられていることは、非特異的な症状です。特定の
疾病に結びつく症状ではありませんでした。
なんだかわからないけど薬を飲ませるというのは、私は賛成できません。
また、そうでなくても、どの薬が適用とすることも無理があります。


10月10日の もみじさんへ
犬の死因を知りたいのであれば、病理学的検査は欠かせません。そこから
さらにどのような検査が必要か判断されます。
どうしてもということであれば、死体がいたまないようにして、しかるべ
き検査機関に早急に持ち込む必要があります。
ネットの掲示板で、ああだこうだと言っても、実際には何の意味もありま
せんし、真実に近付くこともありません。真相を知りたいのであれば、や
はり必要な事は必要な時にやっておかなくてはなりません。


10月11日の 445さんへ
嘔吐と血便が同時に見られるのであれば、私でしたら、対症療法だけでな
く、もう少し検査してみます。
重要な疾病が否定できれば、それだけでも相当に心持ちが違うからです。
血便が続いているのであれば、なお一層のことです。


10月11日の いちごさんへ
小鳥がゴキブリの駆除剤の煙りを吸入してしまったということですね。
こういう言い方は大変冷たいようですが、どうしようもないと思います。
すでに体内に入ってしまっていますし、薬もないわけですから、小鳥本人
の体力に頼るしかないのではないでしょうか。
小鳥はガスに敏感ですし、呼吸器から吸収されたものは、ただちに血液に
そのまま移行してしまいます。あまり大量に吸入していないことを祈るし
かないでしょうね。


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