獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200410-203

Re.ビギナーに分かりづらいこと
投稿日 2004年10月16日(土)19時56分 投稿者 チーママ

本当にそうですね。食べていいもの悪いもの、何を体重あたり
何グラムまでって書いてあれば安心ではあります。

ただ動物を飼うのは子育てと同じだと思うのですよ。
子供100人いれば100様で、決まった育て方プログラム
で育てても、同じ結果にはならない。よく育つ子もいれば、
不十分な結果が出る事もある。「その子にあわせて」と言う
ことがいかに大事か。
同じく、動物も1匹1匹個体差が結構あるものです。
最近ウサギを2羽飼いまして、その個性の豊かさ個体差に
驚いています。1匹には良くても、もう1匹はそうでない。
実際毎日世話をするなかで、「この子はおなかが弱い。麻酔に
弱い」「この子は神経質。やたら制止すると食欲が落ちる」
といったように、飼い主がその子の性質や体質を知るのが
一番大切だと感じました。
食べ物も同じ。この子にはこれくらいの量でよくても、もう
1匹には多すぎる。餌の袋には体重あたり何グラムと書いて
ありますが、あくまでも目安にしかならない。適量は毎日の
観察と体重を目安に見つける事が大事。
動物に禁忌な食べ物も、どれ位食べればどうなるのかは個体差が
大きすぎる気がします。
いちいち試すのは危険なものは、遠ざけるのが一番安心。
ましてやビギナーで分からないという時は、玉ねぎやチョコレートは
本来の犬猫の食べ物じゃないのですから、食べなくともどうなるわけ
じゃなし、食べさせないのが一番安全。
人間の食べ物を上げたい。これは飼い主さんの判断次第です。
どうしてもハンバーグをあげたいなら、1cm角位からあげて
様子を見ればよいでしょう。それで何か不調をきたすかどうか。
次第に量を上げていって、最終的に人間と同じメニューで済ませる
子もいるかもしれません。長期にわたってそのような食餌をしたら、
別の問題も出てくるかも知れませんが。
乱暴な言い方をすれば、ペットと人間とが幸せならいいじゃないか、
とも思います。
どのように飼うかは最終的には飼い主の判断ですから。
食べ物について、ベテランさんや獣医さんは「出来るだけ健康に
長生きさせるには、こうした飼い方でリスクを軽減できる」という
判断基準でアドバイスをしてくれています。
ですから勿論そうでない飼い方をしたって、根が丈夫な子は
長生きします。
飼っておられる個体がどういう性質かは、飼い主さんにしか分から
ない事でもあります。それを見極めるのが、飼い主としての役目
であり楽しみではないかと、私は思っています。

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