私の大学時代の友人にも、ちょっとした資格マニアがおりまして、彼のも
っている資格はずらっとあります。
でも、実際に使用しているのは、獣医師資格だけです。彼は、関西の方面
のある市の職員で、食肉検査の仕事をしています。ですから、資格とは異
なりますが、「包丁研ぎ」は上手ではないかな。

私は、一時ヒヨコの雌雄鑑別に興味があって、その試験を受験してみよう
かと考えたことがあります。
しかし、窓口となっている畜産職の職員に「獣医師の者が何を言っている
んですか、これは資格に守られていない畜産職のための資格です！」と一
喝されてしまいました。
受験者は仕事として受験するのだから、趣味や冷やかしでの受験は御遠慮
願いたいということのようです。ふざけた気持ちや冷やかしではなかった
のですが、まあ、彼の言い分にも一理あって、結局残念しました。

獣医師としての仕事を希望しているのであれば、まずは学生時代は、その
本分をつくすべきでしょう。とくに基礎系の授業はたいくつだと思います
が、これをおろそかにしていると、後々臍を咬むことになります。
余力があるのであれば、「語学」の勉強をお勧めします。私の研修先の病
院では語学に秀でた先生が多く、原書で勉強していたり、海外のセミナー
にも何不自由なく参加できたりするのを見ていると、やはりうらやましか
ったですね。
語学というと、どうしてもアメリカを志向しがちになるのですが、今から
の人達であれば、アジアの国々に目をむけてほしいですね。人間はどうし
ても自らのスキルアップに考えてしまいがちなのですが、「今の自分でも
他人に貢献できる、他人から感謝される」ということも、考えて欲しいと
思っています。