獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200410-45

マルチレス
投稿日 2004年10月5日(火)12時33分 投稿者 プロキオン

10月4日の はるさんへ
「ハムスターの肺炎」というのは、御自身の診断ですか、それとも動物病
院の診断ですか?
本当に肺炎であれば、そのままにしておくことには問題があります。前者
であれば、きちんと受診されることをお勧めします。後者であれば、診察
された先生にお尋ねして、その指事に従うべきでしょう。


10月4日の なちままさんへ
ウサギにパンを給餌するという行為は、私も感心しません。もし、与えて
いる飼い主さんがいれば、私の場合は注意するでしょう。

ある人物が何を考えたのかバブルの末期に肉用牛を飼い始めて、その牛達
に工場から出るパンの廃棄部分を餌として与え始めました。主原料は麦で
しかも工場廃棄物の利用で安く手に入ると考えたのかもしれません。
結果として、その牛達は、「鼓脹症」と「アシドーシス」でバタバタと倒
れていき、生き残った牛を慌てて出荷したことがあります。

消化管内に微生物を保有して、その増殖と発酵生産物を栄養源としている
動物にとって、過剰な発酵を促進させる食べ物は、むしろ忌避すべき対象
と考えるべきではないかと私は思っています。
どのように言ったら改めて貰えるかという相談については、答えようがあ
りません。私にも分かりかねます。
とりあえず、メールで意見を述べたのであれば、放っておかれたらいかが
でしょうか? 「なんだ、それは!」とお思いになるでしょうが、それが
その病院の考えであれば、おいそれとは訂正には応じないでしょう。

しかし、同時に、昨今のウサギの飼い主さんのレベルを考えれば、「おか
しい」と考える方もそれ相当に存在するはずです。「あの病院の先生の言
っていることは変だ」と考える飼い主さんであれば、そちらの病院のお世
話になることもないでしょう。
「変だ」と感じない飼い主さんであれば、それはそれで致し方ないと考え
ます。自分の飼育している動物を守るのは飼い主さん自身ですから、どの
病院に診てもらうかには、真剣であって欲しいと思います。


10月4日の しほさんへ
動物のお医者さん、獣医師になるためには、全国で16の大学にある獣医
学科に進まなくてはなりません。
簡単に言えば、それらの大学へ入るための勉強が必要になります。
ただ、今、小学校5年生ということであれば、「動物が好き」という気持
ちを持ち続けることの方が大切だと私は思います。

私のところの次女も現在小学校5年生で、獣医師志望で、手術のお手伝い
なんかもしれくれています。
獣医師になるのは、とても大変なことで、たくさんの動物の死と向き合わ
なくてはなりません。次女が獣医師になれるかどうかは、父親としては問
題ではなく、「困っている動物に手をさしのべたいという」やさしい気持
ちこそを大事に守っていって欲しいのです。
また、同時に獣医師だけが、動物を守っているわけではありません。獣医
師以外にも、動物を助け守っている大勢の人々がいます。いずれ、大きく
なるにつれて、そんな陰の主役さん達のことも目に映るようになると思い
ます。


10月5日の たまごさんへ
「一種」は、非密封線源で線量制限なしです。「二種(一般)」は密封線
源で10Ciまでの線量です。
「二種(特定)」は放射線の機構確認済みの検査機器に装備された線源の
みを取り扱えます。
これは、私が試験を受けた当時の少しあとの分類ですので、現行について
は文部科学省(旧 科学技術庁原子力安全局)へお問い合わせ下さい。


10月5日の カルタさんへ
「見た目で分からない場合は、どうするのか?」の質問ですが、いささか
的外れの質問のように感じられます。

外観上健康な個体に対しての検査、つまり定期健康診断のことでしょう。
定期健康診断なら、どんどん実施すれば良いのですから、何か不都合があ
るもとも思えません。

前回の相談においては、主治医が問題なしとしているのですから、「動物
の状態」と「検査数値」の両方を診ている主治医以上の判断を 「数値」
しか見ていない者が判断することはできないと言っているだけです。

少ない判断材料しかもっていない立場の者が、より多くの判断材料をもっ
ている者の判断をおかしいということの問題を述べただけです。
さらに 「不安に感じられるなら再検査を」とも言っているはずですが。

どうも、検査してくれた先生に対して、不信感をお持ちのように受け取れ
ます。そして、情報収集のための投稿を私が邪魔したように考えておいで
なのでしょうか?

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