意見交換掲示板過去発言No.0000-200410-61
では、どうします? |
投稿日 2004年10月6日(水)03時21分 投稿者 パールちゃん
oliveさんへ。 > 何よりやるべきことをしない行政の怠慢と、安易な殺処分は反対です。 行政がまずいちばんにやるべきことは住民の生活を守ることです。 それを確実に履行する手段として殺処分を選択しているのです。 自然保護・環境保全・動物愛護ももちろん行政の責務です。が、それは中長期的な施策。 中長期的な施策よりも、今、目の前で起こっていることに迅速に対処して当然ではありませんか? > 住民のクマに対する不安への対処は、クマの殺処分だけではありません。 殺しさえしなければいいのですか? 奥山放獣がいいと思うのですか? 食べるもののない山へ捕獲したクマを戻すことはクマにとって幸せなことでしょうか? だからといって殺すことには反対だという意見が返ってきそうですね。 では、里に出てきたクマはすべて生け捕りにして動物園に送りますか? それも現実的には不可能ですね。 食べ物を求めて必死になって里に下りてきたクマと生活を守るために必死な住民とは、 生き物として対等だと私は思います。 クマが人を殺すことがある、人がクマを殺すことがある、これも対等です。 > もっと現場に知恵と行動力のある人はいないのでしょうか??? クマ対策を仕事としている専門家はいないのです。捕獲檻の数も限られています。 また、本当の意味での奥山放獣といえる奥山は日本にはないのです。 クマが里に出て作物を荒らすようになったのはここ40〜50年間のことです。 ということは、最低でも同じくらいの年月をかけてクマを山に帰す計画が必要です。 つまり森林行政の見直しです。 それはすでに始まっています。 針葉樹の植林を減らして、広葉樹との混合林を復活させようという計画です。 行政および林業にたずさわる人はやるべきことをやっている途中なのです。 それを応援することが、クマを殺処分しなくても済むひとつの方法です。 輸入材の家具を買わずに国産材の家具を買う、それだけでもクマを保護することにつながるのです。 |
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