意見交換掲示板過去発言No.0000-200411-51
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投稿日 2004年11月8日(月)18時52分 投稿者 プロキオン
11月6日の ゆずさんへ 頚部の筋肉を傷めたとか、内耳炎でもおこしているのでなければ、神経症 状として発現しているように思います。ハムスターでは見かけることのよ うに思います。 原因が分からなくても、まずやらなくてはいけないことがあります。それ は脳の神経細胞や神経線維の保護です。これらについては、自然に修復さ れて再生されるということはありません。単に神経炎であれば、回復しま すが破壊されたものは、元に戻りません。時間の経過とともに不可逆的に なります。 具体的な治療法には言及しませんが、まずは、時間と競争です。 11月6日の サラさんへ 具体的な膀胱の搾り方は、手を窄めて卵を持った感じです。指先からでは なく、指全体を使って、頭側から尾側へ向かって、じわ〜と搾ります。 膀胱の中途の部分に力が入ると(つまり、指先に力が入ると)、尿は出口 とは逆側に行ってしまう分がでて、きれいに搾るための力が伝わりません。 この時の破裂してしまったら、どうしようという不安はとても良く分かり ます。私も自分の猫が尿道炎で排尿困難になった時は、本当にどこまで力 をいれたものかと悩みました。 これは答えから言ってしまえば、不安を感じたレベルで辞めておくという ことにつきます。 本当は膀胱も結構厚くで丈夫なのですが、それは空の場合であって、膨満 していれば、やはり薄く伸展しているので、その度合いに応じて危険が伴 うのは避けられません。 毎日搾っている膀胱の大きさで同じ力なのに、搾れないという、その難易 度こそが指標となります。 このレベルの力で搾れるはずなのに、搾れないという時点で、一時中止し て、搾れない理由を考えます。 必ず、その日の内に全ての尿を搾ってしまわないといけないということは ないので、搾れるだけに停めて、翌日動物病院で、注射針や翼状針で膀胱 から直接抜いてもらいましょう。尿道はできるかぎり温存して炎症を鎮め ることを優先します。 下半身を引きずって移動する子は、どうしても膀胱炎や尿道炎に罹る率は 高くなるので、その点は大変です。 また、解剖の本は飼い主さん向けとなると講○社の「イラストで見る○の 病気」という本はどうでしょうか? 本当はこの程度の伏せ字で審査をパスさせてもらえるのか心もとないとこ ろなのですが、書き込みの審査をされるスタッフさんには、当方には宣伝 の意図は無い点を汲み取っていただきましょう。 実際には、お腹を触っているうちにだいたいの位置関係は理解できるよう になります。これは、どうしても下半身麻痺の猫では、腹壁を構成する筋 肉群が弛緩してきて各臓器に触りやすくなるためです。 11月7日の りらママさんへ(ハンドルネームが文字化けしていますが りらママさんですよね) 腫瘤に対して針で細胞を吸引して、細胞診を実施しているのですね。その 結果、細胞に悪性所見は乏しかったということですね。 お書きになられている情況からは、そのまま腫瘍と考えてよいかと私も受 け取りましたが、これを切る切らないは、飼い主が決めなくてはなりませ ん。他の方の判断に頼ってはいけません。 ただ、本当に腫瘍であれば、良性であろうと、やがて時間の経過とともに 大きくなるはずですから、切除する気があるのであれば、早ければ早い程 患者自身への侵襲は少なくて済むはずです。 主治医の先生に切ることができないというのであれば、いたしかたありま せんが、切除できるということなのですよね。 「腫瘍は切ってみなければわからない」というのは本当のことだと私も思 います。でも、自分の技量で切除できそうか、手にあまるかの判断はメス を持つ者としてはしなくてはなりません。その時問題となるのは、フェレ ットであるかどうかではありません。腫瘍の位置・大きさ・周囲組織への 浸潤等です。 自らの経験と技量とこれらを照らし合わせて判断することです。その上で 切除できるという判断であれば、御任せしてもよいのではないでしょうか。 # 切って良い腫瘍か否かとなると、腫瘍の正体が判明していることが必 要です。 患者がフェレットであるから迷うというのは、違うと私は思います。迷う のは、腫瘍の正体や切除できるかどうかで迷うとういうのが普通なのでは ないかと考えます。 なんだか分からないから迷うというのであれば、正体を調べることが先と いうことになるのではないでしょうか。 11月8日の ぴえーるさんへ 右の胸甲板に周辺に肉芽組織のようなものが見えますので、損傷を修復し ようとしていることが伺えます。 ただ、この位置は肺や心臓がおさめられており、内部の見えない損傷もか なり気になります。鱗板と甲の間における微細に出血ならよいのですが、 どうも中の方も気になります。気になると言っても甲羅がある以上は、ど うしようもありませんが、抗生物質と消炎剤をかねた止血剤を投与したい ところです。 甲羅の損傷部位からの細菌感染も心配ですので、できれば一度亀の診療を 得意とされている先生の受診が望まれます。 |
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