獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200411-85

言いたいことはわかるけど....
投稿日 2004年11月11日(木)14時11分 投稿者 へいぞう

M-Aさん、言いたいことはわかりますよ。
でも「そうあって欲しい」と望むことと、自分の理想を他人に求めるのはちょっと違うと思います。

イギリスの例を挙げられていますが、確かにかの国ではいろいろと法律も整備され、立派な人が多いのは事実でしょう。
でも立派な法も立派な施設も裏を返せばそれらを必要とする背景があったからこそ存在するわけです。
現在もシェルターを必要とする動物たちがなくなることなく居続けるからこそ法があり施設があるわけです。現在の日本よりはマシな状況であるとはいえますが、必ずしも動物たちにとって幸せばかりの国ではありません。
未だにスポーツとしての狩猟が行われているのもあちらの国ですし。

医療に従事する人についても、たまたまあなたがご存じの人が良い人ばかりだったかもしれませんが、ではイギリスの医療関係者すべてが立派な人だと断言できるでしょうか?
またあなたは日本国内のすべての獣医を知っている訳でもない。

良い人もいれば悪い人もいる。
また飼い主さんの志向によって同じ獣医さんでも良く思われることもあれば悪く思われることもある。
実際に私からすると絶対見て欲しくない獣医でも、その獣医さんでなければ嫌だという飼い主さんも多くいて、病院がつぶれることは決してないなんてことは日常茶飯事です。

しょせん、それだけのことです。

少なくとも私がお世話になっている獣医師はちゃんと動物とも飼い主とも会話のできる人たちです。

あなたにとって理想の獣医師像があるのはわかりますが、それをすべての獣医師に求めるのはどうかと思います。

あと、
>けれども患者にしたら「託すしかない」わけで・・・
>人でも動物でも「医者」は命を救う方法を知ってるのですから。
私はそうは思いませんので、少し反論しておきます。
飼い主側もすべてを医師に託すのではなく、自分たちでできる努力は最大限するべきだと私は考えます。
なので私は「獣医療は獣医師と飼い主のパートナーシップによってはじめてなりたつ」と考えています。
また「命を救う方法を知っている」というのも過剰な期待でしょう。
それこそ神様ではないのですから、絶対に命を救える保証なんてどこにもないです。

飼い主側はそういったことをふまえて、どこまでを獣医に期待するのか、また期待しても実現できるのかできないのか、最終的判断は自分自身で下すのか下さないのかといったことを常日頃考えておくべきと思います。

理想は理想、でも現実を正しく認識してどうつきあっていくか....これが大事。

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