意見交換掲示板過去発言No.0000-200501-106
ワクチンについて |
投稿日 2005年1月15日(土)12時49分 投稿者 田口正行
この話は2000年にアメリカで始まった事です。 日本へは2002年に、JVMという獣医師向けの雑誌で始めて紹介されました。 犬ではパルボ、ジステンパー、アデノ2型を核となるワクチンとし、レプトスピラ、コロナなどは必要に応じて接種するワクチンと考えています。 核となるワクチンの接種間隔は2年目以降に3年毎としています。 僕は個人的にこの考え方には賛成していますので、僕の患者さんは間隔を開けてワクチン接種をしている方がほとんどです。 ただし、2年目に全症例でワクチンの抗体価を測定しています。 抗体が付いていない状態で、ワクチン間隔を開けることは危険だと考えているからです。 実際に、その年は開けられるけれども、翌年には接種(2年目の接種)が必要なぐらいの免疫であった子たちには、2年毎の接種では抗体価が下がってしまい、十分な感染防御能が無くなっている子も見られます。 では毎年ワクチンを接種していればすべての患者さんに免疫が付与されているかというと、抗体が付いていない子達も沢山いますので単純に毎年のワクチンで大丈夫ということもありません。 ワクチンの間隔を開けるのであれば抗体価の検査は行われたほうが良いと思いますし、毎年の接種でも2年目には抗体価を確認するメリットは高いと思います。 |
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