意見交換掲示板過去発言No.0000-200501-12
☆舞姫☆さんへ |
投稿日 2005年1月6日(木)04時17分 投稿者 パールちゃん
安楽死は[いい・わるい]の問題ではないと思います。 どういう死に方がよくてどういう死に方がよくないかということには、 人それぞれがもっている命への価値観や、 もし自分ならこう死にたいという希望や、ちょっと宗教っぽい考え方などが影響します。 ☆舞姫☆さんが思う「運命をまっとうさせてあげたい」というのは、 長い間そのハスキーちゃんをずっと見てきて自然にそう思うことで、 とてもやさしさのこもった気持ちだと思います。 今の状態だけを見て「安楽死がこの子にとっていちばん幸せ」と言う獣医さんよりも、 「いいえ、運命のままに、自然のままに」と言ってあげられる家族の言葉のほうが、 ハスキーちゃんにはうれしいことだと思いますよ。 たとえ獣医さんが安楽死をすすめたとしても、[する・しない]は飼い主の側が決めることです。 見ているのがつらいからとか世話をするのが大変だからとか、 そういう理由で安楽死を決めてしまう人も世の中にはいます。 病気でものすごく苦しんだり痛がったりというのなら「楽にしてあげる」という考え方もできます。 それはいけないことではないけれど、私自身はそんなふうに「はい、もうここまで」と期限を切ってしまうことはできません。 なぜなら動物は自分から「もう死にたいよ」とはけして思わないからです。 「もう死にたいよ」「もういいよ」と思うのは人間だけです。 人間以外の動物はどんなに苦しくてもつらくても運命を受け入れます。 そして最後の時まで生き抜きます。 それを見ているのはとてもつらいけれど、最後の最後まで見守ってあげることができれば、 ハスキーちゃんも家族の皆さんも心残りのない見送り方ができるのではないでしょうか。 |
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