意見交換掲示板過去発言No.0000-200501-182
ばぐー様へ。 |
投稿日 2005年1月23日(日)19時34分 投稿者 いとみ
「終末医療をどうかんがえますか?」を読ませていただきました。 ばぐー様は今、どのような状態におかれていらっしゃるのですか。 ご自分もさし迫った状況に直面して「終末医療」についてとりあげられたのでしょうか。 そこのところを詳しくご説明戴ければと思います。 私は、「人間」と「ペット」とは違うと思います。 自身が末期状態になった場合、延命治療はして貰いたくありません。(今は健康なのでそう思うのかもしれませんが。) では、「家族」だったら? その時にならないと判りません。 では、「ペット」だったら? 昨年末、大切にしていたフェレットを亡くしました。3歳になったばかり、リンパ性白血病でした。闘病生活は2ヶ月にも満たなかったです。 詳しくは http://www.sbspet.com/ferret/taiken/taiken189.html をご覧ください。 「延命治療」と言える抗癌剤投与を諦めた理由は、 @衰弱しきっているフェレットを目の前にした時、「これ以上、入院、注射、副作用等で辛いおもいをさせたくない。」と考えました。「もう長くないのなら、できるだけ苦しまずに死なせてやりたい。」と思ったのです。 A仕事をしながらの介護は、精神的、身体的に大変でした。 私はパートですが、自由に休暇が取れるわけではありません。フェレットの緊急事態に備えて、仕事を先延ばしにしないように、常に緊張状態でした。対象が「人間ではない、ペット」ということで、まわりの理解も得られませんでした。 最期の10日間は、ダックスープという栄養価の高いスープしか受けつけなくなりました。4、5時間おきに与えました。スープは腐りやすいので、放置は出来ませんでした。昨年12月中は都合のいいことに、主人の勤務時間と私のがズレて、5時間ごとの給餌が可能でした。 差し出すスープを一所懸命に飲むフェレットの姿を見ると心から嬉しくなりました。「仕事とお金の心配さえなければこの状態のままでもいいかな。」と思いました。 「年が明けても生きていてくれるなら仕事を辞めようか。」とも考えました。 つまり、私は、「フェレットが生きてくれること」を望みながら、一方で「自分の仕事と医療費」について心配をしていたのです。(医療費について 最期の10日間は殆ど毎日通院しました。1回あたり8000円〜1万円かかりました。2ヶ月間で50万円近くになりました。) ここが「人間とペット」の違いだと思います。(私の場合でしかありませんが。) フェレットには、毎日毎日注射ばかりで痛いをさせて、気の毒なことをしたと思います。(最後の診療時。衰弱しきってぐったりしていましたが、注射を打たれ「イヤイヤ」をしました。その姿が焼きついて忘れることが出来ません。)けれど、当時の私(達)には只管医者に連れて行くことしか出来ませんでした。 所詮、「ペットに対する終末医療は飼主の自己満足(と言いますか「自分に対する言い訳」)」でしかないと思います。 フェレットが居なくなって3週間以上経ちますが、寂しくてしかたない毎日です。 (介護等のことを考えると不可能なのですが)「病気であっても居てくれさえしたら。」と思ってしまいます。 私が愛フェレットを亡くして萎れえておりましたところ、友人のひとりが言いました。 「ペットにそれだけ思い入れるのは倒錯だと思う。そんなお金があったら赤十字に募金するなど、もっと建設的な遣い方をしないと。」 厳しい意見ですが、人それぞれ考え方が異なるので仕方ありません。或る意味では尤もかと思います。 ばぐー様ご自身は、どのようにお考えなのでしょうか? |
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