意見交換掲示板過去発言No.0000-200501-90
>いとみさん |
投稿日 2005年1月13日(木)11時23分 投稿者 プロキオン
>「成長後の遅い時期に避妊をするフェレット」を販売している店があり ます。そのような個体を手に入れたとしても、副腎腫瘍の心配が少な くなるだけで、免疫力が脆弱であれば、他の病気に関しては大差ない ということなのでしょうか。 「免疫をどこかに置き忘れてきたような動物」というのは、実は私のオリ ジナルの言葉ではありません。私の後輩で動物園の獣医師だった者の言葉 です。 彼が、レッサーパンダの治療をしている際に「レッサーパンダはフェレッ トと同じで…」と発言したのに由来しています。 実際、ジステンパー、アリューシャン病、人インフルエンザ等、他の動物 ならばと思うところがあるという感覚的なお話です。 はたのさんのお話も参考になると思いますが、限られた範囲の農場で生産 されたコマーシャル個体であれば、疾病に対して弱くなってしまったとい うこともあるかもしれませんし、単に思い込みなのかもしれません。 その辺りは分からないのです。 成長してからの避妊や去勢個体であれば、というお話も昨日のレスと同様 です。統計もとられていないでしょうし、比較しうる程の実数が集まって いないのです。 どこに集まっていないかというと、「どこにも」です。そういうデーター を集めているところがないのです。 臨床医が「免疫的に弱い動物」と感じたとしても、彼が遭遇したフェッレ トが、たまたま弱い個体ばかりだったのかもしれませんし、1つの事実で はありますが、全体の真実を現しているとまでは断定できません。 20とか30人とかの臨床医が「免疫的に弱い」というのであれば、やっ ぱり弱いのかもしれませんが、まだ真実弱いとは言い切れません。 では、100人が口を揃えてであれば、そして1000人であれば? 自分がとりくんでいるジグソーパズルが、何ピースで描かれているのかの 答えを私は知りません。 フェレットの絵のジグソーパズルだと思っていたら、別の動物だっという こともあるかもしれません。 後輩の言葉が妙に納得できてしまったので、私の意識にもそのように刷り 込まれてしまっていたわけなのですが、現状では、2名の獣医師の意見に すぎません。 そんなことはありませんよという意見も多いかもしれませんので、あまり 深刻に受け取りませんように。 |
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