意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-106
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投稿日 2005年2月11日(金)23時11分 投稿者 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 どこまで手を尽くせば、「今後も顔を上げて生きて行けるか」ということだろうと思います。 命とお金というのは微妙な話題ではありますが、奇麗事ではすまないのも確かです。無限にはかけない、ということは、金額はひとそれぞれであっても、どこかで線引きをせざるを得ないわけですから。 よりシビアなハナシになりますが、根底は、 >夫には肩身が狭いのに前の1頭も「里犬」で引き取った子。まだ何も言い出せずにいます。 ではないでしょうか。死生観の問題であり、何を恥ずべき振る舞いと思うかの問題です。他人にはお暮らしがわかりませんから、どこまでやるべきだとは言えず、やはり、「あなたが決めること」としかいいようがありません。しかしご家族内でしたら、ぶっちゃけどうよ、という検討が可能ではありませんか? 何が夫婦を繋ぐ要かについても考えは人それぞれでしょうけれど、個人的には、死生観や恥(他人に見られて恥ずかしい云々ではなく、「おてんと様に顔向けできるか」というような)感覚が大きく異なっていたら婚姻関係を維持するのも困難なように思います。逆にいえば、ご夫婦の基盤がしっかりしているのならば、多少言い出しにくくとも相談できるように思います。 ご関係が微妙な場合は、pamumamaさんが、人生において何を重視するのか、その優先順位になってきますでしょう。 問題は、どこまで手を尽くせば、そのビーグルを「見殺しにした」とpamumamaさんが一生後悔しないですむか、ではないでしょうか。あるいはその後悔と、ビーグルを救うためにお金を掛けた結果引き受けなくてはならない後悔とどちらが大きいか、ではないでしょうか。 もう少し現実的に考えますと、急ぐのは、疥癬が先住犬へとうつることの防止とビーグルの不快の軽減でしょう。対症的なケアと、世話をする順番に注意することでおおむね達成できそうです。 フィラリア弱陽性であれば、その治療を試み、その後特効薬の容量を増やして疥癬根治を狙う、が一応のプランとしては成り立ちます。 僧坊弁不全はちょうど最近獣医師諸賢の見解が出ていましたが、まあいつから治療開始するかはともかく、持病として抱えていく他はなし。 あとは先住犬との相性次第(ロットワイラーが2頭というのはなかなか大変そうですが・・・)ですが、僧坊弁不全だけになれば、仲良くさせるのを模索してもヨシ、引き取り手を捜してもヨシ、とできるかと。先住犬のアレルギーについて再検討してより安価なフードに切り替えらられる可能性だってありますし。 pamumamaさんに拾われなければ死んでいた命でしょうから、ご馳走を食べさせ、すぴすぴと眠っている時に斧で頭を一撃するなどして殺処分する、という決断であっても、私は非難するつもりはありません。 しかし、ご縁があったわけで、仕方なかったとご自身を納得させられる程度には犠牲を払わないと寝覚めが悪いのではないかと思います。犠牲はヘソクリであったり、時間であったり、時間を費やしてご母堂から不満が出ることであったり、ご夫君と死生観について話し合うことであったりといろいろあるでしょうけれど。 |
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