獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200502-43

ねこママさんへ
投稿日 2005年2月5日(土)19時02分 投稿者 山下 貴史

こんにちは。

まず・・・M先生についてですが、これはよく陥りがちなのですが「後から診せていただいた獣医師のほうがなにかと名医になりやすい」ということをまずは認識いただきたいと思います。僕から見るとM先生もK先生も素晴らしい獣医師に(少なくとも僕よりは(笑))文章からは思えます。慢性腎不全を含めて全ての判断はその時々で変わりますから・・・、そのつど同じ条件での診療にはなりませんからね。

また、獣医師は言葉を優しくすることで分かりやすさを狙う時もあります。そう考えると「口内炎」と「歯槽膿漏」は同意義で使用されて仕方が無いと思います。見てみないと分かりませんが通常「口内炎」と呼ばれるものにはいろいろな呼び名がありますので、状況により言い方も変わるわけですね。(ちなみに猫さんに虫歯はほとんどありえませんから、虫歯と言われたら「???」でいいとは思います)

あと・・・糖尿病なのですが、ノボリンでの維持が血糖値70なもしかすると危ない橋の可能性があります。(僕はノボリンの頃は100〜200くらいで維持していました。今のランタスならば100前後での維持が目標です。大学ではランタスで50〜100というところもありますが・・・)なので、かかりつけの先生は徐々に減らしているんだと思うので、それは嬉しいことですね。そしてどうやら、血糖値が落ちていく経過が短いようですから、インスリンから早く離脱できるかもしれませんね!

そして、猫さんが糖尿病になりやすいか?ということですが、猫さんはストレスなどで血糖値が上がった場合に、自力で血糖値を戻せなくなることが知られています。これも糖尿病と呼ぶことができる状況ですから、これらやインスリンに依存しない糖尿病を入れるとBig1先生のおっしゃるように猫さんに糖尿病が少ないとは言えないように思います。うちのような小さな病院でも今現在数人の猫さんの糖尿病を維持治療中ですので。
Big1先生!お久しぶりです!(*^ ^*)♪

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