意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-208
reトイレのしつけ方について |
投稿日 2005年3月27日(日)18時03分 投稿者 はたの
獣医師ではありませんがご参考まで。 世の中にいろいろな考えがありますが、私は、サークルはごく限定的に用いるのがよいと思っています。つまり、ヒトにとって都合がいい場所で排泄してもらうためにサークルを用いるのは少々虫が良すぎると。 イヌというのは、トイレを覚えてくれますが、ネコほど律儀ではなく、「いちおう」という程度です。ヒトが望むところで排泄してくれないことを「粗相」と思ったり、ヒトが望むところで排泄するのを完璧に覚えてくれると期待したりはしないほうがいいのです。 ヒトが望むところで排泄してくれるのが当たり前、ではなく、ヒトが望むところで排泄してくれたらありがたい、というぐらいの心持でちょうどよいのです。おおむね完璧なのは幼くなくなった後、そして老いる前の限定的な期間で、かつ、心身に問題がない場合に限られます。その期間でも、吐くのはコントロールしきれないことがほとんどです。 つまり、イヌと暮らすというのは、しょっちゅう排泄や吐き戻しの後始末をしてまわる、ということなのです。 ヒトのわがまま勝手に合わせて排泄してくれるように躾けようとすると、弊害も多いものです。排泄そのものに神経質になって、かえってヒトの望みと異なってきてしまったり、老いや病気で垂れ流してでも構わないから出して欲しい時にもトイレに拘ったりとか。 対策としては、畳やカーペットを、排泄されても掃除しやすい素材に変えるほうがよほど賢明です。 そして、ヒトの側に気持ちのゆとりが出てくると、不思議なことに、ヒトの望むところで排泄してくれる割合が増えるものなのです。 飼い主が考え方を変えて、「『失敗』『粗相』をなくそう」と思うのをやめ、平常心で後片付けをするようにする、のが一番です。イヌを変えるのではなく飼い主が変わりましょう。 |
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