獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200503-9

Re:アレルギー対策
投稿日 2005年3月2日(水)18時28分 投稿者 りんママ

犬飼いです。

まず、何故犬を飼いたいという理由の説明は受けているのでしょうか?
飼育後、ご自分のアレルギーが酷くなった場合に飼育は誰が飼育するのですか?

ただ、飼いたいという意気込みだけがあっても飼育はできません。
姪御さんはもう大人なのですからどのような考えを持っているのか。
犬とどのような暮らしをしたいのか。
直接ご本人から投稿を頂くことが良いと思いますよ。

途中で飼養放棄しない為には、
犬を飼いたいと思うなら犬の為にどのくらい時間をとれるのかも大事です。
ロボットではないのですから、自分の都合の良い時だけ可愛がると言うわけにはいきません。

人の都合ばかりを犬に押しつけたり、家族のうち一人でも反対がある場合には、やめておいた方がお互いの為です。
犬は、家族を群と考えますから、基本的に孤独を好みません。
信頼関係を築く為にもスキンシップがとても大切です。
犬には、人と暮らす為のしつけが必要です。
しつけには時間と忍耐と根気も必要です。
ワクチンやフィラリア症予防、狂犬病接種など病気予防の為の費用なども掛かります。

女性の場合には人生の転換期、結婚、妊娠、出産、家族の介護など環境の変化や周囲の反対などで犬を手放すケースも多くあります。
自分が病気の時でも、犬の世話は必要なのです。
犬を飼うということは、家族も自分も犬それぞれに我慢を強いる関係では長続きはしません。
気安くいつでも好きな時に旅行に行くことも出来ません。
犬は、長ければ20年近く暮らします。(私の先代犬は17才まで生きました。)
痴呆も出てくるかもしれませんし、やがては介護をしなければなりません。
その前に、純血種では、飼育後アレルギーや遺伝性の疾患が半年後やそれ以降に判るケースも多々あります。犬も健康な時ばかりではないのです。
最後まで飼育できる覚悟はあるのでしょうか?

犬が大好きだから自分では犬を飼わないと言う方もいます。
それは、犬と自分の年齢を考えて、体力を考えて、経済的なこと、
すべて含めて考えて、命の責任が持てるか?という事なのです。
自分にもしもの事があった場合に犬を託す事が出来る人がいること=犬を守ることに繋がります。

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