獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200504-152

RE:麻痺
投稿日 2005年4月22日(金)00時27分 投稿者 ケリー70

ななさんへ

獣医師のケリー70です。
年寄りでないダックスフントの突然の後肢の麻痺は椎間板ヘルニアによるものが多いです。
ヘルニアの場合、大きくわけて内科的治療と外科的治療に分けられます。
内科的に治療を行う場合、その一番の柱は”絶対安静”です。それに加えてレーザー治療や針治療、鎮痛剤の投与などを行います。しかし、犬の場合、その絶対安静を維持することが難しいこと、外科的治療に比べて再発の可能性が高いこと、ヘルニアの程度によっては治療効果が少ないことなどを考慮する必要があります。
また、ヘルニアの程度にもよりますが、一般的に内科治療に比べ外科的治療を行った場合の治癒率は同等もしくは良好で、再発の可能性も低いです。ただし、全身麻酔下で行う手術ですので、その辺のリスクを考慮する必要があります。
いずれにしても、ヘルニアであれば治療期間が長くなればなるほど、治りもわるくなりますから、疑問に思ってることはかかりつけの先生にどんどん聞いたほうが良いかと思います。

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