意見交換掲示板過去発言No.0000-200504-214
マルチレス |
投稿日 2005年4月30日(土)15時09分 投稿者 プロキオン
4月28日の レモンさんへ 「オキシトシン」の使用の是非についてですが、これはその場にいる者 (獣医師)が判断するべきことです。 難産においても、使用するタイミングによっては胎児の娩出にかえって 有害な事態も起こり得ますし、質問のような子宮破裂の危険性もないわ けではありません。 危険性というのは、母体(子宮)の状態とオキシトシンの使用量と使用 のタイミングに左右されます。それらが把握できない状態での是非の判 断は意味がありません。 普通に分娩が進行していて、胎児がすでに残っていない、胎盤のみの娩 出が目的であれば、危険性がさほど高いとは思えませんが、逆に、この ケースのように書き込みから2日も経過してからの使用に意味があるの かという気もします。 おそらく、レモンさんがこのレスを目にする頃には、オキシトシンを使 うべきかどうかという問題ではなくなってしまっているのではないでし ょうか。 「狂犬病ワクチンの接種の間隔」 29日にサトさんから御指摘がありましたが。 確かに91日齢以上の犬猫が対象であって、事前の接種については考 慮されておらず、2回の接種とその1ヶ月後の検査ということになって います。 しかし、重要なのは抗体価です。指定検査機関で「0、5IU/ml」 が確認されれば良いわけでして、事前に何回か狂犬病の接種を受けてい れば、この価を下回っているとも思えません。 抗体価が低ければ、何回も接種しなくてはなりませんが、充分な抗体価 を有していれば、すでにマイクロチップが入っているのですから、形だ けの接種と抗体価の確認で、つごう60日の期間で、済む話のように思 いますが…。この点は昨日のレスと同じ認識です。 動物検疫所が求めているデーターにもワクチン歴と抗体価が、あります が、これこそが一番大切なことのように思います。これらがクリアーで きていれば、検疫は12時間以内で通過できるということではないので すか? 私には、180日という待機期間が必要になりそうなケース とは思えません。 質問者にとって、今、もっとも重要なのは彼の国で、認められている検 査機関を捜すことだと思います。 4月29日の まどもさんへ ポメラニアンの「非化膿性肉芽腫」という仮診断だそうですが、これは 検索してもヒットはむずかしかもしれませんね。 私もこのような「病名」は認識していません。これは、状態を現した言 葉のように思います。 「非化膿性」という単語の後には通常「炎」という単語が続き、炎症を 意味します。非化膿性炎ということであれば、白血球の中の好中球の浸 潤を伴わない炎症ということになり、大抵の場合はウイルスによる炎症 のことを指しています。 また、「肉芽腫」という単語も、炎症の一環ですが、こちらは本来的に は「免疫反応」によって生じる現象であって、「腫瘍」とは別のもので すですし、創傷の治癒過程に生じる「肉芽」とも異なります。 # ついでに付記すると、腫瘍である「肉腫」とも別のものです。 両方の単語から考察すると、細菌以外のものによって免疫反応が起き、 その結果、体表に結節を形成したということになります。 が、しかし、記載されている担当の先生の説明では特定の病名としてこ の言葉を使用しているようで、少し意味するところが違っているように 私には受け取れました。 ということであれば、担当の先生に理解できるように説明していただく しかないように思います。 組織検査に出しているようですし、再発を示唆する言葉もあったわけで すから、どうも腫瘍を念頭においておられるのではないでしょうか? 病理組織検査の結果が返ってくれば、もう少しキチンとした説明がある のではないでしょうか。 |
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