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意見交換掲示板過去発言No.0000-200504-84

RE 膀胱に腫瘍・・・癌?
投稿日 2005年4月12日(火)02時50分 投稿者 田口正行

膀胱の腫瘤は、以前の成書には悪性のものが多いとの記載がありますが、良性の腫瘤である場合も多くあります。
超音波検査を受けられているのでしたら、しこりの在る場所が膀胱の頚部(出口側)にだったのか、それとも頭腹側であったのか判断できると思いますが、膀胱頭腹に形成された腫瘤の場合には良性である確立も高くなります(ポリープなど)。
(また、頚部に出来た腫瘤では悪性の場合が多く、そのうち比較的多発する移行上皮癌では、抗癌剤の効果は低く、遠隔転移を起こしやすいことも知られています。)

予後をしっかりと判断するためには、腫瘤の組織学的な検査が必要になります。
たとえ、悪性の腫瘍という結果が出ても、それによって残された時間の使い方が変わってくると思いますし、もしも良性腫瘍で切除取りきれていれば、普通の余命が期待できますので、多くの場合、開腹下での切除生検をお勧めしています。
(何が何でも、お腹を開けたほうが良いという事ではありませんが、、)

悪性の移行上皮癌では作用機序は明らかではありませんが、ピロキシカムという非ステロイド性の消炎鎮痛剤が病気の進行を抑えてくれる場合がありますので、これらの消炎剤が治療として選択される場合もあります。

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