意見交換掲示板過去発言No.0000-200505-57
マルチレス |
投稿日 2005年5月6日(金)16時09分 投稿者 プロキオン
来集からは、また不在がちとなりますので、それまでにつけることがで きるレスは、まとめて…。 5月5日の こうめさんへ 「発情」と表現されていますが、それは雄との交尾をもとめているとい うことなのでしょうか? それとも、鳴くことを指しているのでしょう か? 避妊手術によってキチンと卵巣が除去されていれば、発情は起きません。 外出したいとか、何かのストレスを訴えている場合にも、発情のときと 同じように鳴く事はありますよ。 卵巣が切除されていない手術方法、あるいは、卵巣の切除が不充分であ って、発情が再帰しているのであれば、卵巣の切除が唯一の方法と言え るでしょう。 ストレスによるものであるか、発情であるかは、実際の行動によって推 測するしかないと思います。どうしても確認したいのであれば、お腹を 再度開く必要があります。 5月5日の チャイさんへ 盲導犬や警察犬であれば、だいたい同じ時間に決まった場所で排泄をし てくれます。 これは、それらの犬が特別賢いというのではなく、生活習慣として、そ のようになっているからです。 これは、お仕事中というか、外出時に出歩いた先で世間様に迷惑をかけ ないためです。散歩中に外出先で排便させるよりは、お出かけ前に自宅 で済ませてからの方が、マナーとしてよろしいかと存じます。 簡単な「裏技」としての方法は私は承知していません。あくまでも、躾 けや習慣としての有り様だと考えています。 5月5日の 華子さんへ また、いきなり「慢性腎不全」という診断ですか。う〜ん、いきなり慢 性ということはないんですよね。かならず、前歴があるわけでして。 私でしたら、1回血中尿素窒素値が60という数値が出ても、慢性腎不 全とは告知しません。 まず、BUNが上昇している原因を捜そうとしますし、かならず、経過 を追ってからの判断するようにしています。 慢性腎不全というのもBUNが上昇する原因とはなりますが、60とい う数値自体は、かなり遭遇する値であって、これだけで診断してしまう のは早計でしょう。 腎臓であれば、もっと特異性の高いクレアチニンに値も必要だと思いま す。 5月6日の しげおさんへ ラブラドールを室内飼育した方がよいのかという御質問ですが、お好き なようにされたらよいですよ! 日本の気候であれば、屋外でも問題ありませんし、犬と同じ空間で暮ら したければ、室内でもかまわないし。 犬との暮らしをライフスタイルとして、どのように考えているかだと思 います。日本の屋外で飼育する事ができない程、寒さに弱い犬種ではな いはずです。 5月6日の しっぽさんへ 猫白血病(FeLV)の消毒についてお尋ねですが、このウイルスの分 布はとても広く、日本は濃厚汚染国とされています。 しかし、ウイルスとしては弱く、猫同士の濃密な接触を必要としていま す。 猫が10頭いれば、その中の6頭はいずれ、このウイルスと接触します。 しかし、そのうちの50%は、猫自身の免疫によって、ウイルスが猫の 体に定着することができずに駆逐されてしまいます。 そして、残りの50%である3頭には、感染が成立し、猫の体内にウイ ルスが残ります。この3頭(3割)という数字が、だいたいのところの 我が国の汚染率と言う事に相当します。 # 便宜上の説明になりますが また、ウイルス自身がかなり猫同士の濃密な接触を感染に必要としてい るように、ただ同じ家に暮らしているからといって、感染するわけでも ありません。 相互の身繕いや餌の容器をいっしょにしているとかの条件が必要になり ます。 ですから、お話のような情況であれば、私はあまり厳密な消毒は必要な いように思います。消毒そのものは、実施していただいた方がよりベタ ーなことは言う間でもありませんが、消毒薬の種類や方法に特にこだわ る必要ありません。 FeLVについては、むしろワクチンの利用を考えた方が、簡便なよう に思います。ワクチンはすでに感染してしまっていて、潜伏期にある猫 であれば、効果は期待できませんが、感染していない猫であれば、充分 に効果を期待してよいかと思います。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |