獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200506-25

犬との信頼関係。あい様へ。
投稿日 2005年6月5日(日)00時52分 投稿者 アン玉

こんばんわ。犬との信頼関係、たくさんの本が出ていて、どれも違う事が書かれていて、どれを信じたらいいのか・・・。私は色々試してみましたが、最終的に飼育書は捨てました。二年間トリマーの学校に通い、今は動物看護士をしています。たくさんの犬に出逢ってきましたが、飼い主さんの対応によって驚くほど犬の性格も左右されるものだと思います。よく話しかけられている子は本当に表情豊かで、喜怒哀楽もはっきりしています。庭にいつもつながれて、接点は食事を与えられる時と、義務で行ってもらっているような散歩の時間だけ、といった子は表情も少なく、考えている事が読み取りにくい子が多いです。叱り方一つとっても人によって様々ですが、くどくどねちねち嫌味を言うように叱る人と、一言ぴしりと叱る人、体罰を加えなければ気が治まらない人、等等。何より体罰を加えられている子は正面から手をかざすと身をすくめますよね?撫でようと思って差し出した手でもその子にとっては叩かれるとしか思えないんです。叱ってしつける方法も、犬の個性で、合う子もいると思います。あなたがどういう犬を育てたいのかによって、選ばれたらいいと思います。私は一緒に楽しい時間を過ごせる友人として私の犬を育ててきたつもりです。正面から手を出したら舐めに来る様な子に育ちました。とにかく家に来た時からわかっていようといまいと、話しかけてきました。叱られる機会の多い子は萎縮しておどおどするか、いつも苛々しているか、顔色をうかがって卑屈な表情を浮かべる子に育ってしまうかもしれません。飼育書の中で、ひとつだけこれは、と思った事があります。
1叱って9褒める。やってみるととても難しい事ですが、犬も人も楽しいしつけはこれかもしれません。

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