意見交換掲示板過去発言No.0000-200506-44
レス2題 |
投稿日 2005年6月9日(木)18時19分 投稿者 プロキオン
6月6日の 直美さんへ 15歳の柴犬で、2〜3年前から皮膚炎があるのであれば、個人的には 耳についても炎症があるのではないかと疑います。 私の病院でも柴犬というと、アトピーなのかなんらかのアレルギーなの か頑固で周期的な皮膚炎をもっている犬達がおります。そのような犬達 を診ていますと、「耳」という器官もかなりの頻度で炎症を伴っていま す。 >耳が聞こえなくなって気になるから頭を振ると言われたそうです やはり、痒みがあるとか、炎症滲出物の貯留があると考えた方が一般的 であるように思います。 ただ、その主治医の先生とて、耳の中を診ているのですよね? 6月8日の 散歩道さんへ 内臓ヘルニアとありますが、文面からは横隔膜ヘルニアを発症していて 腹腔内の臓器の一部が胸腔へ移動してしまっているという理解でよろし いでしょうか? この場合、臓器の癒着の状態というのは、開いて肉眼で確認するしかな いと思います。受傷直後の手術であれば、侵襲が大きすぎて、患者にと っては負担となりすぎ、生存率に影響するといわれており、また、手術 までの期間が長過ぎると癒着が進行して、手術が難しくなると言われて います。 では、いつが良いのかというと、患者本人の回復を観察しながらという ことになると思います。散歩道さんが御相談の症例については、何時、 ヘルニアに至ったのかが不明なのですよね。保護直前に事故に遭遇して いたのでしょうか? どのくらいの期間が経過しているのかが分からない場合、メスを執る方 は不安ですね。 ( 開いてみて、癒着が激しく難儀するというのも嫌ですからね ) 癒着については、経過時間から想像するしかないように思います。 判断の元となる指針のようなものは、あるのかもしれませんが、私は知 りません。 手術するか否かは、飼い主さんが決める事だと考えます。不安を感じら れているのであれば、なおのこと、御自身の考えが大切となります。 いずれにせよ、ヘルニアの情況が把握できない者からは、どうしたら良 いとは言えません。この程度なら(レントゲンと患者の情況から)難し くなかろうとか、いや難しそうだとかは言及できません。 |
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