獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200508-276

愛猫の慢性腎不全が進行して思うこと
投稿日 2005年8月29日(月)13時27分 投稿者 ナディア

愛犬が5年半前に死んでしまった時、一人でいる間は動物は飼わないと決めました。2年半の闘病で飼い主としての責任や病気になった時の大変さ等々、多くのことを学んだからです。それが母が他界した時、母が飼っていた猫が私にしか懐かなくなり(母が健在だった時は私の顔を見るなり逃げていたのに)私が飼うことになりました。
3年前に早期の慢性腎不全と診断を受け、コバルジンのみで対応してきましたが今年の6月末にかなり進行していて皮下点滴を開始しました。点滴開始当初は2日に1回ペースでした。1ヵ月後、数値が正常値近くまで下がったので間隔を少し開け、また少し数値が下がったので1週間に2回ペースになりました。でも1週間前に血液検査をしたら、若干ですが数値が上がっていました。で、3日に1回のペースで様子をみることになりました。自宅での点滴にも慣れましたが、愛猫の嫌がり方は増すばかりです。
私自身の生活も変わりました。転職しました。自宅で点滴していても何があるか解らないので、病院に行ける態勢の仕事に変わりました。でも慣れない職種の為に体調を壊し、今また仕事を探しています。正直な気持ち、すごく辛いです。嫌がる愛猫を押さえ込んで点滴するのも、すごいストレスが溜まります。でも、元気で甘えてくる愛猫の姿が何よりの励みになり、頑張ることが出来てます。そう言う意味では動物を飼うことの喜びを今回もしみじみ感じてます。でも、この子で最後ですね。以前の職場は動物好きな人達が多く、通院の為に休むことも理解をしてくれていました。けれど、回数が増えればそうもいかなくなるでしょう。慢性腎不全ですから、いずれこの先は通院も増えます。でも、それを仕事に持ち込むわけにはいかないです。理解ある人達ばかりではないし、理解あっても長引けば迷惑も掛けますからね。
愛猫が病気になって又色々と学びました。いつ、どんな病気になるかなんて解らないです。病状によっては自分自身の生活が一変もしてしまいます。それでも、動物と共に暮らす喜びは大きいです。前職を辞めるとき、又戻ってこれる状況になったら戻ってきて下さい、と言ってもらえました。嬉しかったですね。けれど、あのまま辞めずにいたら、同じように言ってもらえたかは疑問に思います。動物を飼うことの喜びは、まわりへの配慮が無くては得られないと思いました。その事を改めて愛猫の病気を通して感じました。

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