獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200509-239

RE、耳の癌とエイズ
投稿日 2005年9月30日(金)11時08分 投稿者 田口正行

白い毛色の猫さんが紫外線にあたる事が多いと扁平上皮癌が起こりやすいと言われています。手術後の再発に関しても日光に当たらない環境に置いてあげる事が大切です(すでに発生した扁平上皮癌を治める事は出来ませんが)

確かにFIVの感染があり、年齢も若くはありませんが、耳介の扁平上皮癌は進行すると耳が失われて行きますし、悪臭も伴って来ます。
個人的には、やはり早期に根治を狙って外科的に耳介を切除される事をお勧めします。
もっと高齢の猫さんでも手術をしますし(同じ腫瘍で腎障害持ちで)、例え20歳でも必要であれば積極的に手術を考えても良いと考えています(当然、反対意見もあるでしょう)。
FIVに関してはあくまで基礎疾患と考えられる事が良いと思います(すぐに命にかかわる事はあまり無いが、病気がちになって行く)ので、あまり悲観的にはならないで目の前の疾患に対応して行かれては如何でしょうか?

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