獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200509-52

re鶏の病気について。
投稿日 2005年9月6日(火)23時33分 投稿者 はたの

獣医師ではありませんがご参考まで。

 アシとオアシがないというのは困ってことですが、ない袖はふれないわけですし・・・
 お小遣いや(できるのなら)バイト代を貯める、というのがまずは必要ですね。

 また、ネット環境はあり、時間も作れるはずですから、まずは調べましょう。
 診てくださった獣医師は何を根拠に痛風と診断されのか、いまいちど問い合わせてみましょう。UAやBUNが根拠ならば血液検査データをfaxするぐらいのことはしてくださるでしょう。
 
 それらと、鳥類における痛風の病態を付き合わせて考えてみてください。
 とさかの同じところを続けて怪我をするような飼育環境なのか、という点もケージ構造含めて見直しが必要ですね。

 市販の餌ということですが、どんな組成になっていますか? その数値と、ニワトリの栄養要求量を比較してみましょう。市販の餌は得てして高産卵期の雌用や、成長期の雛用に近いことが多く、成鳥の雄にとっては蛋白が多すぎる嫌いがあります。プロ用の餌にしても、ニワトリの長きにわたる健康と言うよりは卵や肉の生産効率を重視してデザインされているものですから、総じて高蛋白です。コンパニオンとして飼う場合、配合飼料1に対して、小鳥の撒餌(殻付き)とハトの餌を合計して1、野菜屑や除草剤や殺虫剤のかかっていない雑草などの緑餌2、ぐらいの配分でもまず滅多に蛋白不足にはなりません(配合飼料の割合が減る分を補う程度のカキ殻と、粗食をこなせるだけの砂や小石は別途必要です)。

 キジ科鳥類を長期間健康に飼育するミソのひとつが蛋白量です。種、成長段階、産卵その他の状態、目的ごとに変えていかなくてはなりません。このあたりの情報はネット上にありますし、ことにニワトリであればたくさんあります。英文も含めて何十時間か漁れば現状を見直すことができるでしょう。
 専門家を雇うお金がないのなら、時間と努力を使って専門家に近づく努力をしてみてください。
 その上で、素人のにわか勉強ではどうにもならない勘所は、節約したお金で専門家を雇えばよいのです。

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