意見交換掲示板過去発言No.0000-200510-35
レス 3題 |
投稿日 2005年10月7日(金)16時19分 投稿者 プロキオン
10月4日の ピコさんへ 書き込まれた日にちを2歳ちょうどと仮定すると、生後11月に1回、 1歳11ヶ月で2回目、それから1月後の10月3日に3回目の「てん かん様」発作ということになります。 ちょっとワクチンに由来しているとは結び付け難いように思えます。 遅延性アナフィラキシーでは、このような発現の仕方はしないでしょう し、急性アナフィラキシーにおいても心不全が主体となっているはずで す。 おそらく心不全状態における脳の酸素欠乏のような状態を想定している のかもしれませんが、もし、そうであれば相当重篤な瀕死状態がそれな りの時間継続していたはずですから、かかる危機的状態を飼い主や獣医 師が把握していないはずはありません。 「てんかん」は、はっきりとした原因が究明されていることの方が少な いのではないでしょうか。臨床医であれば、まず、てんかん発作を起き ないようにすることが第一義的なことと考えられます。 度重なる発作は、やはり脳にとって、望ましいことではありません。発 作の抑制に主眼を置かれた方がよいと思います。 10月6日の へたれさんへ 獣医師法には、自分の居住している住所地と業務内容を2年毎に国へ届 け出ることが義務づけられています。 この義務を怠った場合は、免許証の取り上げというケースも罰則欄に記 載されています。 したがいまして、お捜しの獣医師がどこで何をやっているかは、国であ れば把握しているはずです。 ですが、このような人物を捜しているからと言って尋ねても、「はい、 ここにいます」というわけにはいかないでしょう。獣医師会に加盟して いれば、そこでも分かるでしょうが、こちらも同様でしょう。 お世話になったというのであれば、まずへたれさんがどこの誰で、どの ようないきさつがあったかを承知しているその当時の病院へお尋ねにな るのが正攻法と考えられます。 獣医師同士の個人的なネットワークもあるでしょうが、匿名で捜すとい う形では、協力はむずかしいと思います。 手順を踏んで正攻法でいうことで、私もsutemaru先生の意見に 賛成です。 10月7日の あつさんへ 脳内にできている血腫が、どの部位にどのくらいの大きさで形成されて いるかがすべてでしょう。 さいわい、今のところ意識はあるようですから、その点はひと安心とい えるのではないでしょうか。 出血がすでに止まっているのであれば、生命の維持に問題のある部位で はなかったということになりそうですが、今後も出血が続くようであれ ば、意識の混濁が出現するかもしれません。 打撲ということであれば、血腫がなくても脳に浮腫が出ているはずです。 この浮腫(脳の腫れ)も硬い頭蓋骨の中で発生していれば、よいことで はありません。 開頭手術はできなくても、止血剤、脳の浮腫対策、活性酸素対策は実施 できると思います。できると思うというよりもやらなくてはならないで しょうね。 |
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